50年後を考える

熱海までは新幹線で来たので、新横浜駅のキオスクで日経ビジネスを買いました。創刊から50年らしく、50人の経営者や識者が日本経済について提言するという企画が気になったのです。台風19号が迫る熱海で、おそらく1泊2日では帰れないだろうという覚悟もあり…。(結局、連泊することになったわけですが。)

今回の旅行ではパソコンは持ってきていなくて、iPad Proだけです。開発やガッチリとした執筆のような仕事は難しいので、視野を広げていろいろ考え、これからの構想をまとめることをしてみようと。

株式会社ビビンコという会社は、まずはハカリを使ったIoTソリューションを展開する会社です。もちろん、AIもあります。
ハカリを使ったIoTという分野はまだ生まれたばかりです。今後、何が必要になり、どう育っていくのか。

ハカリがどれだけデータを正しく捕捉できるかではないかと思います。もちろん、ハカリで重さを取ることは出来るのですが、それは静止時のみです。私たちが理想としているのはどんな時でも、どんな運用がされても正しいデータを捕捉することです。それがなかなか難しいのだということが、実証実験を通して見えてきました。

AIの肝要はデータにあります。データの肝要はその正しさです。正しいデータを取るために何ができるか。そのためには、次のハカリが必要になるのかもしれません。おそらく、ハードウェアだけではできない。AIとの連携が必要になるでしょう。

50人の提言の最初は孫正義さんでした。

縮小均衡は縮小しかない。
ラストチャンスを逃すな。

50年後、私は90歳になっています(というと、誰かのポエムのようですが…)。私は日本という国に何ができるのか。その時、IoTハカリはどのような姿になり、データはどのように活用されているのか。それを考えながら、株式会社ビビンコは進めていくべきなのでしょう。

会社経営は目の前のビジネスをきちんと進めて、実績を積み上げることと、会社としての存在意義を、どのような貢献として社会に示せるのか。ゴーイングコンサーンとミッションの両立が重要だと思います。

近視眼的な視野の狭い考えに陥りやすいのが私の悪い癖なのかもしれません。取締役陣にそれを指摘されることもあります。未来を見据えたマインドと、起業家精神を大切にして、進んでいかなければならないと思います。

私のリブートです。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。