Termux Ubuntu環境にASDFでPythonをインストール

前の記事でGalaxy Z Fold 5でUbuntuを動かすということを書きました。Termuxのproot-distroでUbuntuという環境です。

Galaxyをちょっとした開発環境としても使ってみようということで、Pythonをインストールしてみます。
いろいろとバージョンを試すためにASDFを使います。その辺は、普段のUbuntuと同じノウハウです。

ASDFの導入

まずはASDFのインストールを行います。

apt install curl git
git clone https://github.com/asdf-vm/asdf.git ~/.asdf --branch v0.13.1

.bashrcなどに追記します。

. "$HOME/.asdf/asdf.sh"
. "$HOME/.asdf/completions/asdf.bash"

sourceで読み込みしなおすか、一旦exitでTermuxの環境に降りて、再度Ubuntu環境に戻ってきてもOKです。
これでASDFが使えるようになりました。

ASDFでPythonをインストール

ASDFのPythonプラグインをインストールします。

asdf plugin add python

Pythonのビルドに必要なパッケージをインストールします。

apt-get install -y build-essential zlib1g-dev libncurses5-dev libgdbm-dev libnss3-dev libssl-dev libreadline-dev libffi-dev liblzma-dev libbz2-dev libsqlite3-dev tk-dev wget

ふつうのUbuntuであれば、あとはPythonのインストールを行えば良いのですが、Termux環境の場合は、下記の環境変数をセットしておきます。

ANDROID_DATA=anything

こちらのサイトの情報を参考にしました。

あとは、Pythonのインストールを行います。
今回は都合により、3.10.5を使います。

asdf install python 3.10.5

これでPythonのインストールが終わりました。

asdf local python 3.10.5

のようにすれば、そのディレクトリ配下でPython 3.10.5が使用できます。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。