Artisan Edgeを立ち上げました

2012年7月7日、Artisan Edgeを立ち上げました。

私がWebサービスやスマートフォンアプリなどの開発を個人的に行う際に、屋号として使うことが、まずは目的ということになります。

それにしても、なぜ屋号が必要なのでしょうか。
単純に一個人としてやるというだけではダメなのでしょうか。
もちろん、それでも良いと思いますし、どうしようかと随分考えました。
しかし、結局、私がArtisan Edgeという屋号を掲げるに至ったのは、単純な一個人以上の何かを求めたからです。
それを以下の文章で説明したいと思います。

「名は体を表す」と言いますから、名前の説明から始めましょう。
Artisanとは「職人」という意味のフランス語です。「職人気質の芸術家」という意味もあるようです(これは芸術家に対しては蔑称のようですが)。
私はITエンジニアです。芸術家ではなく、職人です。しかし、ITエンジニアの作るソフトウェアは、それが創作物という側面を持つ以上は芸術にも近い性質を持つのではないかと考えます。
芸術は人の心を動かします。ならば、ITエンジニアの作るソフトウェアも人の心を動かすことが出来るのではないでしょうか。
Artisanは職人と芸術家の間にある言葉ではないかと感じています。私はそのEdge(縁・ふち)を突き詰めて、人の心を動かすモノ作り、そしてコト作りをしたいと思います。

Artisan Edgeの価値観は明確です。
cutting edge ― ITエンジニアである以上は技術の先端を価値に変えねばなりません。
motivation engineering ― 楽しく仕事をすることは大切です。また、モチベーションそのものをエンジニアリングしたいという思いもあります。
move your heart ― 人の心を動かすことが出来るモノ作り・コト作りを目指します。

屋号を掲げた理由はもう一つあります。
人との緩やかな繋がりで成立していくと思われるこれからの社会の中で、一つの結節点としての役目を果たしたいということです。
インターネットが世界中を繋ぎ、ソーシャルネットワークがネットとリアルの垣根をなくそうとしているこれからの社会では、いわゆる大企業よりも圧倒的に小さく、個人よりは少し大きな存在が、社会を動かす原動力になると思います。
Artisan Edgeは、ITという分野で、その存在の一つになりたいと思うのです。

Artisan Edgeとは何なのか。
ここまでに紡いできた言葉を振り返っても、明確な説明になったかは分かりません。
まず動く、形にする。ということを大切にして、確固たる存在になっていきたいと思います。
Artisan Edgeに出会ったみなさま、これから出会うみなさま、何卒よろしくお願い申し上げます。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。