ケータイ雑感

4日ほど、SH903iとDoCoMoのサービスを使っています。色々と雑感を。

おサイフケータイ便利!
前にも書きましたが、さらにEdyも使い始めて、モバイルSuica、DCMX mini、ビックカメラとヨドバシカメラのポイントカードとあわせて5種類使っています。
便利ですよ。おサイフケータイは。店頭で使おうとすると、どぎまぎする店員さんが多いですけどね。

jigブラウザ
iアプリで出来たフルブラウザですが、これがなんと使い勝手が良いことか。驚きました。au端末にもフルブラウザが乗っていますが、それと比べてもjigブラウザの方が遥かに上。動作速度もjigブラウザの方が上。これがJavaで出来ているのか?と目を疑います。(auのフルブラウザはCで出来ているのに…)

DoCoMoの方が安い
衝撃的事実ですが、自分の使い方だと、DoCoMoの方が安いという事実が判明しました。
その証拠。

au: プランSSのMY割(2400円)+EZ WINコース(315円)+ダブル定額フルブラウザ使用(5985円)=8700円
DoCoMo: プランSSのいちねん割引(3402円)+iモード付加機能仕様料(210円)+パケ・ホーダイ(4095円)+jigブラウザ(630円)=8337円

わずか400円にも満たない程度ですが、DoCoMoの方が安いです。ちなみにjigブラウザを年間契約で支払うと月額500円になるので、さらに130円差がつきます。
この差は、フルブラウザを使うという条件によるものです。auでは通常のダブル定額の4410円にフルブラウザ使用で+1500円されるのですが、DoCoMoではjigブラウザの使用料は必要なものの、そのパケット料金はパケ・ホーダイ適用可なので4095円のままなのです。
しかも、上記のとおりjigブラウザは非常によく出来ているため、おトク感はさらに高いと言えます。
あと一言。auのMY割は2年契約の縛りはあるものの、基本料金50%割引という衝撃的な割引サービスです。それを適用してるのに、DoCoMoの方が安かったのです。

パケラジとかモバイルGyaOとか
ケータイでも無料でラジオや動画を配信する時代になったわけですが、その雄がパケラジとモバイルGyaOでしょう。どちらも、無料とは思えないコンテンツを提供しています。
私にとってはパケラジでは、TBC東北放送の「FUNふぃーるど・モーレツモーダッシュ」を配信している点で、既に神。
モバイルGyaOは初めて見てみましたが、PC版のGyaOと同じく豪華なキャストです。MY LITTLE LOVERの番組を30分ほど見てみました。akkoさんはさすがに老けたなぁと思いました。でも、歌声は相変わらず透明感があって良いです。
で、ここでもDoCoMoとauには差があります。auはBREWアプリからのパケット通信に1日の上限があります。故に、いろいろ使っていると、パケラジが1番組すらすべて聞けないという事態が発生するのです。DoCoMoにその上限はありません。

世の中、DoCoMo向けに出来ている?
これは、他愛もない印象に過ぎませんが、使っているとそんな気がします。
何が言いたいのかというと、DoCoMoのシェアは圧倒的ですから、サービスを提供する側は、まずDoCoMoで使いやすいように作るわけです。それが、au時代と比べて何となく感じられるということです。
寄らば大樹の陰というか。

SH903iについて
一言で言えば、よく出来ています。最近でもそう言うのか分かりませんが、DoCoMoクオリティです。外見的に非常に細かいところまで気を配っています。特にSH903iは、持っていて満足感があるというか、高級なのです。
ただ、ソフト的に細かいところが微妙…と思うことはあります。若干、詰めが甘い。基本的にはサクサクですが、メニューまわりがもっさりだったり、ちょっと確認画面がうざかったり、メール着信音の鳴動時間に「1回」がなかったり、#キー長押でのマナーモード設定時にいちいちどんなマナーモードにするかを聞いてきたり(それは、前にやったマナーモードを覚えておけば良いだけじゃないか!)。
まぁ、許容範囲なんですけどね。ただ、ファームでどうとでもなることばかりなので、対応してくれたら100点に限りなく近づきます。

ブックリーダー
DoCoMo仕様なのか、SH903i仕様なのか分かりませんが、ブックリーダーとして(おそらく)ブンコビューアが乗っています。
1つ、強烈に感動したのは、PCでダウンロードした電子書籍(XMDFファイルやテキストファイル)が読めるということ。auではケータイで買ったものだけ読めるんですよね。この違いは大きい!

音楽再生環境
iPodを使っているので、常用するわけではありませんが、SH903iではWMAの再生が可能です。しかも、34時間連続再生可能といいますから、1~2万円で市販されている通称MP3プレーヤーが、そのまま乗っているに等しいと言えます。
auのLISMOもよく考えられていますが、買うときはLISMOか着うたフルだけであり、CDから取り込むときもPCで専用ソフトを使う必要があります。
また、SH903iはNapsterに対応しています。が、ハロプロナンバーはまったく望めない状態で、スルーしています。(まぁ、iPod使ってますし。)

上記のブックリーダーと同様のことが言えますが、auはケータイの世界にいる限り非常に洗練されています。DoCoMoはケータイの世界に留まらず、外部の世界と仲良くします。
この点は、DoCoMoがおサイフケータイを猛プッシュしていることも同様ではないでしょうか。
ケータイとは関係のない買い物を、月々の電話料金と合算するサービスは、auにもDoCoMoにもあります。この合算サービスは、ケータイで買い物(通販)をした場合と、街中で買い物した場合に分けられます。
auは、自前でショッピングサイトを立ち上げたり、自前の書店とCDショップを作るなど、ケータイでの買い物に熱心です。
DoCoMoは、上限1万円のミニ・クレジットであるDCMX miniを提供して、街中での買い物に熱心です。
この違いは、どちらが良いというものではなく、それぞれの方向性の違いでしかありません。
ただ、トップシェアのDoCoMoがわりに自由で広がりを持ち、対抗勢力一番手のauが囲い込みたがりであるというのは、面白いですね。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。