ハロプロなデータソースというアイディア

digitalmorningで、Hello! Projectリリースデータベースというコンテンツを作っている。まぁ、それなりにデータベース化されていて、今までハロプロがリリースしたCD、DVD、書籍(写真集など)について、それなりに網羅している。アーティストやリリースの種類、リリース日といった切り口で検索できるし、ジャケット写真は貼ってあるし、Amazon.co.jpのアフィリエイトで買い物も出来るようになっている。最近はRSS配信もしている。それなりに便利だとは思うのだが、どれくらいの人が使ってくれているのかは、これといって調べてもいないし、おそらくあまり知られてないだろうと思っている。

ハロプロ関連のこうした情報は、公式サイトはもちろん、センチュリーランドとか、Musumenaviとかで配信されている。おそらく、そういう情報を知りたくて仕方のないファンたちは、そういったサイトを直接見たり、RSSリーダーに登録したり、はてなアンテナを使ったりして、最新情報をチェックしているのだと思う。もちろん、私も含めて。まぁ、特にはてなアンテナというのはWeb2.0化していないサイトもお構いなく登録できて便利だから、それなりに用は成しているのだろう。

しかし、私の作っているデータベースがもっと網羅性を高めて(例えば、最近のハロプロのリリースは初回盤とか通常盤とか、初回盤でもAタイプとかBタイプとか色々ある。私のデータベースはそこまでを見越した設計にはなっていないので、対応できていない。逆に、テキストベースでやっている(ように見える)サイトでは対応している。しかし、やっぱりテキストベースでは検索性に乏しく、システム化しづらい。)、情報をより正確にして、そうしたデータのインプット作業は私自身がやるだけでなくて、見ている人に入れてもらうような仕組みを整えて、配信の手法も諸々考えて…と、Web2.0的手法を取り入れてやってみたら、それは受け入れてもらえるものだろうか?

今でもRSSは配信しているが、これを検索条件を特定して出せるようにするとか、データベースのAPIを公開して、いろいろな人のサイトで使えるようにするとか、Googleカレンダーに加えるとか、リリースだけじゃなくてイベント情報やメディア露出の情報にも対応するとか、やってみたいアイディアは色々ある。

かのティム・オライリーのWeb2.0の論文に書いてあるように、データは次代のインテルインサイドなのであるから、とにかく正確で網羅的で使い勝手の良いデータソースが、これからは非常に重要な価値を持つのである。ただ、AというデータとBというデータがあった時に、それはどちらもXというデータソースに入れることが出来るのか、はたまたYとZという2つの別のデータソースに入るのかというのは、データソースが見ている世界次第だ。「網羅的」というのは、そのデータソースの世界観によるところが大きい。あと、基本的には世界観のサイズが大きいほど、細かな使い勝手は落ちてしまうのではないかと思う。つまり、ハロプロというかなり特化した分野(特化はしているが、それなりの市場を持った魅力的な分野でもある)において、データソースを作る試みをやれば、ほぼ完璧な網羅性が、相当な正確さで期待できるし、使い勝手もかなり良く出来るかもしれない。

まぁ、とりあえずアイディアだが。面白そうだ!と思われるようなら、コメントを残していただきたい。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。