Web2.0的に仕事人生の送り方を考えてみる

ちょっと戯言というか、どこかで聞いたことのあるような話ばかりかもしれませんが、思いついたことを書いてみます。

信頼される仕事をすること

例えば、ヤフオクで実績を評価する仕組みがあります。Amazon.co.jpではレビューする仕組みがあります。ブログのエントリーは、はてブなどで批評されます。つまり、人の行動が評価され、それが蓄積されていく仕組みがあります。いわゆる集合知の活用というやつです。個々人の仕事という観点でも、評価に値する信頼される仕事をすれば、その評価が(リアル、ネット双方で)口コミとなって、次につながっていきます。


どれだけニッチでも交換不可能な能力をとにかく磨くこと

「交換不可能な能力」という言葉はかなり受け売りですが、どれだけニッチでも良いから、人には絶対負けない能力を身に付けましょう。ニッチでもそういう能力があれば、ロングテールにリーチできます。今はロングテールにリーチしやすい時代なのですから。


タグ付けされやすい人になること

その能力を分かりやすくアピールする言葉も必要です。そうしなければリーチがおぼつきません。人から、「あの人はこういう人だ」というタグが付けられやすくなります。フォークソノミーな感じでしょうか(ちょっと、こじつけ?)。タグ付けされるというのは、端的に評価されるということに等しいのです。もちろん、タグ付け程度の評価が本当に妥当かどうかは分かりませんが、仕事を得るという意味では、その人がどんな人で、何が出来る人かを記号的に理解されるのは重要です。


柔軟性を持って、つなげられる人であること

せっかく磨いた交換不可能な能力でも、常に同じやり方でないと能力を発揮できないというのではいけません。Google Mapsがいかに素晴らしくても、Googleのサイトに行かないと使えないというのでは、魅力半減です。確固たる自身の強みを、いかなる方法ででも、他とジョイントできるようにすることが重要です。


組織に属する必要はない

上記4つは、個人で仕事をしたり、起業したりする場合に、昔からよく言われているようなことを、ちょっとばかりWeb2.0ライクな言葉で言ってみたに過ぎません。ただ、Web2.0という潮流の中で、こういうことが昔よりはやりやすくなっているのではないかと思います。組織に属さなくても、いろいろやれるし、やりやすくなったのではないでしょうか。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。