1冊のMOLESKINEを3つの用途に使う方法

ポケットサイズのMOLESKINE(モレスキン)を使うようになってから1ヶ月が経ちました。(最も一般的な横罫のものです。)
とかく飽きっぽい私が1ヶ月使い続けているのですから、生活に馴染んできたといえます。
私はMOLESKINEを3つの用途で使っています。MOLESKINEの使い方に関する考えはMOLESKINE HACKとして、色々あるようですが、MOLESKINE初心者の私が、私なりに考えた方法ということで、ご紹介したいと思います。

1. レコーディング(日々の記録)に使う

1日1ページでラフにフォーマット化して、

  • レコーディングダイエット (食事の記録)
  • マネーレコーディング (使ったお金の記録)
  • タイムレコーディング (主にプライベート時間の使い方の記録、読んだ本のタイトルなども)

3つのレコーディングを行っています。

マネーレコーディングについては、毎週土曜日の朝に行っているGTDレビューの時にその週の分を集計して、そのレポートを自分宛のGmailで記録しています。1週間のこととはいえ、「あぁこれは無駄遣いだったかも」と自省することもありますし、前週、前々週と比べることで生活の傾向が分かってきます。

2. 思索メモに使う

MOLESKINEはヘミングウェイやピカソが使った手帳として有名ですが、その用途は思索の記録だったのではないでしょうか。
主に通勤電車の中やカフェなどで、MOLESKINEを開き、その時々でテーマに上がっていることに思いを巡らせ、メモしています。

ここで一つのハックですが、思索メモとして使うときはMOLESKINEを裏返して使います。
レコーディングメモとして使うときは普通に開き、思索メモとして使うときはMOLESKINEを裏返して、ゴムバンドの付いている側から開いて使うのです。

これで、あたかも2冊のMOLESKINEを使っているかのような使い心地を得ることが出来ます。
MOLESKINEが左右上下とも対称で作られている故のハックですね。

3. アイディアポケットに使う

MOLESKINEの裏表紙には、マチ付のポケットがあります。これがMOLESKINEの大きな特徴になっています。

私はMOLESKINEの他に、RHODIA(ロディア)も使っています。MOLESKINEは、上記2つの決まった用途で使っていますが、それ以外の単純な思い付き、作業メモ、出勤直後に書くTodayAgenda(その日にする仕事の洗い出し)などはRHODIAに書くのです。

RHODIAはペリッと軽快に破ることが出来ます。作業メモはその用途が終われば捨てるだけですが、思い付きのうち残しておきたいもの、思索に役立ちそうなものは破いてMOLESKINEのポケットに入れておくのです。そして、思索の時間になったら、ポケットから取り出して、「あぁ、こんなことを思いついたんだったな」と思いつつ、それを思考のプロセスに挟み込むのです。

MOLESKINEは単なるノートとしてはやたら値が張る代物です。しかし、何より持って使っていることに快楽を感じる、素敵なツールです。
既に使っている人にはちょっとした使いこなしのアイディアになれば、使っていない人にはMOLESKINEに興味を持っていただければ幸いです。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。