Twitterを有効活用できる商売

今日、移動販売のカレー屋さんが「ツイッターはじめました」とボードに書いていたのを見かけました。Twitterと移動販売というのは、相性が良いんじゃないか?と、その時思ったのですが、考えれば考えるほど、相性が良さそうなのです。

この間のiPhone/Androidトレンド研究で、Twitterをテーマにディスカッションした時、Twitterの特徴として、Live感(時間軸)、マーケティングに使うにはキャラクターが重要というのがありました。また、Follow関係による親密軸もTwitterの特徴だと思います。

これを移動販売のカレー屋さんに当てはめてみましょう。

Live感(時間軸)

移動販売のカレー屋さんは、ちょうどオフィスの昼休み少し前くらいにやってきます。今日、見かけたカレー屋さんは、いつも同じ場所でやっているようですが、移動販売店によっては、曜日毎に場所を変えるケースもあります。そうしたときに、「今日はここで始めたよ」とか「明日はここにいるよ」というつぶやきは、その店のファンにとっては重要な情報です。いつも同じ場所でやる場合でも、「店を出したよ」というつぶやきによって、あぁ、あのカレーが食べたいなとか、そういう感情を引き出すことが出来るかもしれません。

このようなLive感がメリットになるためには、そのお店のファンであるオフィスワーカーが、会社のPCなどでTwitterクライアントを立ち上げている必要があります。多くの会社ではそういうことは禁止かもしれませんが、コンシューマー向けにWebサービスを提供しているような会社なら、可能性がありそうです。まぁ、私のように会社のPCでは御法度でも、AndroidをいじってTwitter見ている人もいるわけですけどね。

キャラクター

移動販売店は車に1人乗り込んで、自分で作ったカレーを、自分で売ったりするわけです。つまり、店主のキャラクターというのは、店が繁盛するためには大変重要で、イケメンなら若いOLがキャーキャーかもしれないし、うら若き乙女ならプライベートでは女の子に関わらない男子どもが大挙して群がるかもしれない。まぁ、それは冗談としても、店主がつぶやく言葉というのは、移動販売店のような1人とか少人数でやる店の場合、イコール店のイメージになるわけです。
カレー屋のお兄さんが、朝カレーを仕込みながら「今日も旨いカレーを作るぞ」とつぶやいたり、休日に「新しいカレーの研究をしてるなう」とか言えば、食べたくなるじゃないですか。

親密軸

移動販売店の店主と、客がTwitterのFollow/Follower関係になれば、それは固定客を1人ゲットしたも同然です。
今日見かけたカレー屋さんは、Twitterで合い言葉を発表して、それで何か一品サービスということをやっているようです。この合い言葉を常にチェックしようと思ったら、もうFollowするしかないわけですね。

そんなわけで、いろいろと妄想をふくらませてみましたが、私はまだそのカレー屋さんのカレーを食べたことはないのです・・・。今日見かけたのが2回目くらいだったし。来週は食べてみようと思います。

ちなみに、そのカレー屋さんのTwitterはこちら。まだ、始めたばかりのようです。
勝手に紹介しちゃったw

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。