閉塞感を打破したければ、自分の頭で考えるべし

日本人の閉塞感は日本人の先入観にあるように思う。一流大学を出て、官僚や大企業に勤めるパターンを成功の唯一のシナリオとして描くのはもはや時代遅れである。いまさら既得権益を目指すのも時代遅れである。「この分野のナンバーワンになってやろう」と発想を変えれば、「あなた」独自の世界が開けるはずだ。悶々とした「閉塞感」に悩むぐらいなら、自分の力で切り開いて行ける「あなた」の世界を築くべきである。

引用元: 一生安泰に暮らしたい日本人の心が招いた閉塞感 | シリコンバレーで考える 安藤茂彌 | ダイヤモンド・オンライン.

著者の言ってること、なんとなく分かるんですけどね・・・。

この記事をブログで扱ってみようと思ったのは、丸3年やってきた今の仕事に区切りが付きつつあって、次の仕事を何か探そうと思っているから。次の案件というより、次の会社。要は転職を考えていると言うことですね。契約社員じゃなくて、正社員になろうと。

正社員になれば一生安泰なんて思っているわけではないのですが、心のどこかに一生安泰な会社だったらいいなと思う気持ちも、正直言えばやっぱりある。大手がいいなぁとか。
大手といっても、単に大きければ良いというわけではなくて、自分のやりたい仕事を考えたら、大手の方がそういう仕事が多いと思っただけなんです。(キリッ)
ん~、大手とか有名ってことで選ぼうとしているのだろうか>自分。

そんな自分のことはさておき、はてブのコメントを見てみると、結構この記事に反対っていう人が多いようです。「反対」じゃないか。この記事に上げられているアメリカ人ってのは、アメリカ人のなかの上位何%くらいなんだ?っていうツッコミが目立ちます。

私は、日本とかアメリカとか、そういう比較はどうでも良いことだと思います。ただ、感じている閉塞感に悶々としているくらいなら、何か自分から動いた方が良いというのは分かる。
それで「この分野でナンバーワンになってやろう」と動き出す人もいるだろうし、大企業に入って上を目指すとか、そういうのでも良いと思うのです。「あなた」独自の世界が、ベンチャーとは限らないし、そこは人それぞれ。

問題なのは、特に深く考えずに周囲に流されてとか、世間体がとか、そういう理由で官僚とか大企業を目指すこと。(著者のいう先入観も同じ。)
といって、この記事とか、世の中に溢れる自己啓発書が言うから「ナンバーワンになってやろう」と思うのもやっぱり違うわけです。それは単に新しい時代の先入観というか、最近の流行の言説に洗脳されているに過ぎない。

結局、自分の責任で、自分の頭で考えましょうというのが、自らの閉塞感を打ち破る唯一の方法なのでしょうね。
・・・と、自分に言い聞かせることにします。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。