ニッチを見つけてとんがることによってカンケイができていく

カンケイというからには、少なくとも登場人物は2人いそうです。それなのに、最近は自分のニッチを見つけようというエントリーが増えています。どう考えても自分1人しか登場人物が出てきません。

人とのカンケイというものを作る上で、自分を知ること、そして自分をとんがらせることが何より重要だと考えているのです。
人はなぜ自分に興味を持ってくれるのでしょう。これが学校の教室とか、会社での同期なら、自分の意思とは関係なく出会うことになった人たちとでも、長い間顔を突き合わせて過ごすことになります。長い時間を過ごせば、自然とお互いに興味を持ち合うものです。特に戦略的に考える必要はありません。

ネットの世界には非常に多くの人がいます。他の人とカンケイを作りたいと思っている人も結構います。ただ、そういう人が多すぎるのです。人が多すぎると見つけてもらうのも大変です。運良く見つけてもらっても、似たような人がたくさんいたら他の人に移っていってしまうかもしれません。

だから、とんがる必要があります。とんがることによって人から見つけてもらう可能性を高め、同時に離れていかれることを回避します。とんがっている人はあまり多くないので、他を探すより同じところにいた方が楽だからです。
とんがるとはどういうことでしょうか。勝間和代さんの「やればできる」という本に、とんがり力という言葉が出てきます。

「とんがり力」とは、ひと言で表すと、「ある集団内において、その人に十分に市場価値があると認められる力」ということになります。
すなわち、その人の名前と地位が1つの商品として認められるということです。「とんがり力がある」とは、あなたの名前があなたの商品そのものであり、あなたの実績と地位が、他人から見て大きな市場価値をもち、あなたの経験や知見、考え方、名前を活用したいと思わせるものになっているということなのです。

とんがるとは、市場の中で自分の居場所を見つけ出すということです。その居場所こそニッチです。
Relatusがニッチにこだわるのは、カンケイを作る上でまず自分が立ち上がる必要があると思うからです。他の人から良い意味でレッテルを貼ってもらうことができれば、カンケイはでき始めています。例えば自分の書いたブログのエントリーに、はてブでタグが付いた。Twitterで自分がリストに加えられたといったことです。自分のことを考え尽くせば、やがて別の登場人物が現れるのです。

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この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。