バレーボール日本女子、五輪で28年ぶり銅メダル!

バレーボール日本女子チームがついにやりました!ロンドン五輪で銅メダル獲得!3位決定戦で韓国を3-0のストレートで破り、28年ぶりのオリンピックでの銅メダルです!!

INOCCU VISIONではときおりバレーボールを取り上げるのですが、それは私が1996年ごろにインターネットというものに触れ始めて、ほぼ最初に手がけたのがバレーボール情報サイト「V-STATION」だったから。

その頃はちょうどアトランタ五輪が開催されていて、サイトでも取り上げていました。女子でいえば大林、吉原、佐伯、山内、中西といった面々が活躍していた頃ですが、当時の日本はメダルはおろか、五輪に出場するのがやっと、いざ出場しても決勝トーナメントまで進むのがやっとという状態でした。

それが2008年の北京五輪以降、眞鍋監督の施策が実り、2010年の世界選手権で3位でメダルを獲得、昨年のワールドカップでも4位に滑り込むなど、久々に五輪でのメダルが目に見え始めて迎えた今回の大会でした。

しかし、予選リーグでは勝てそうなチームには順当に勝つものの、負けそうなチームにも順当に負けるといった展開。それこそリーグの構成と組合せの妙で決勝トーナメントまで勝ち上がったといわざるを得ない体たらく。なにしろ、予選で勝ったのはアルジェリア、ドミニカ共和国と開催国のイギリス・・・。

はっきり言って、この調子では今回もメダルは無理かなぁと思っていました。しかし、決勝トーナメントの初戦で中国に勝ってベスト4を決めたところが日本の大一番でした。準決勝ではブラジルにストレート負けで、中国戦の勢いが止まってしまいましたが、3位決定戦となったのが韓国戦。

はっきり言って、3位決定戦が韓国ではなくてイタリアだったとしたら、日本は予選リーグで負けているだけにヤバかったと思う。韓国にも五輪最終予選で負けていますが、現時点で世界ランキングが5位(日本)と15位(韓国)と大きな差があり、韓国チームの日本戦に対する特別な意気込みを考慮しても勝てる可能性のある相手であったように思います。これもまた運か。

しかし、この日韓戦で日本は地力を発揮してくれたと思います。各セット中盤まではシーソーゲームが続くものの終盤で必ず抜け出してきたのが今日の日本チーム。韓国のキム・ヨンギョンの威力を食い止めたのが大きかった。でも、正直言うと、なぜヨンギョンが止まったのか。今日の日本のブロックポイントはゼロ。もちろんブロックで当ててレシーブにつなげるというプレーはあったものの、ヨンギョンをブロックでシャットアウトといったシーンはありませんでした。

日本側も木村が要所では決めて、ヨンギョンほどではなかったものの、それほど大活躍だったというわけではありません。そういう意味では日韓のエース対決は五分。少し日本が優ったという程度でしょう。今日の試合で決定的だったのは迫田でした。もともとバックアタックの威力が期待された迫田でしたが、そのバックアタックはもちろん、前からの攻撃も韓国を翻弄しました。それにもう一人のウイングスパイカーである新鍋が定評のあるサーブレシーブだけでなく、攻撃面でも貢献したのが大きかったように思います。そのおかげで、中国戦で活躍した江畑の出番がなかったというのが、今日の日本の強さだったのでしょう。

ということで、銅メダル本当におめでとうございます!

試合後のインタビューを見ていると、竹下、大友、佐野といったベテラン勢は最後の五輪といった様子に見えました。本当にお疲れ様です。

木村、江畑、荒木、迫田、新鍋といった面々はまだ次回があります。特に次回の木村は円熟期でしょう。それに、今回は五輪に出場できなかった石田、岩坂といったところも楽しみです。竹下の抜けるセッターには、日本待望の大型セッターである宮下か?(往年の名セッターである中田久美の指導を受けていることだし・・・)

と、4年後のことを言うのは気が早いですが、そうした未来の期待を抱かせる女子バレーボールになったというのは素晴らしいことです。(男子も頑張れ。)

追伸:
Twitterでいろいろつぶやいていたら、初めて@tsunkuboyと絡んだ。つんく♂氏はハロコンを見ながらNECのタブレットでバレーの様子を見ていたらしい。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。