MacBook Proを常に持ち歩くことにした(あとParallels Desktopが素晴らしい。)

ここしばらく、使用するPCはMacBook Pro、Let’s note CF-RZ4、Intel NUCの3台構成を続けてきたのですが、自宅に据え置きのIntel NUCは別として、持ち歩いても使用するPCが2台あるのが便利なこともあり、不便なこともあり・・・という状態でした。

というのは、そもそもMacとWindowsということもあって環境がまったく異なるので、どちらのPCを持ち出すかによってできる作業や、成果物の印象が異なること。Adobe Creative Cloudが使用できるPCの上限が2台なので、使用を控えたり、ライセンスの切替をしたりしないといけないこと。などなど、気になることがあったのです。

それぞれの良さもあります。MacBook ProはLet’s noteと比べるとちょっと大きいですが持ち歩けないわけでもなく、なによりCore i5・16GBメモリでパワフル。iOSアプリの開発を仕事にしていることもあってMacでないとできない仕事も多いのです。一方、Let’s note CF-RZ4は小型軽量、さらにLTE内蔵なので画面を開けばすぐにネットという快適さが魅力です。

ただ、最近WiMAXのルーターを使い始めたことで、Macではスマホのテザリングに頼っていた問題が解決されたこと、持ち歩き用PCを絞るなら仕事の都合上、Macにしかできないことを踏まえ、MacBook Proに絞り込むことにしました。そもそも据え置きのIntel NUCですらCore i3なので、MacBook Proが私が持っている中で最もパワフルなPCでもあります。

Windowsが使いたいときどうするか

実際のところ、iOSアプリ開発はMacでしかできないのですが、逆にWindowsでないとできないことはほとんどありません。Microsoft Officeの互換性の問題も、Office 2016だと皆無といって良いのではないかと思います。せいぜい、VisioやProjectといったMac版が存在しないOffice製品を使うにはWindowsでないといけませんが、そもそもVisioやProjectを使うことがどの程度あるのか・・・。

私にとって唯一といっても良いWindowsの用途は、お客様先でプリンターを使う時くらい。お客様先では結構新しめのレーザー複合機が導入されているのですが、どうやらMacに対応していない。何かオプションを追加すればMac対応するらしいのですが、私のためにそれをお願いするわけにもいかず・・・。

そんなときはMacに入れてあるVirtualBoxでWindows10を立ち上げ、そこから印刷していました。ただ、VirtualBox上のWindows10がプリンターと直接データをやり取りしないといけないため、ネットワークをブリッジ接続にしていました。ブリッジ接続にすると、例えばMacが192.168.1.10というIPアドレスでネットワークに参加しているなら、VirutalBox上のWindows10も192.168.1.11などMacと同じネットワークに直接参加しているように見えるので、例えば192.168.1.2とかにあるプリンターとも直接通信できるようになるわけです。

Parallels Desktop!

理論的にはブリッジ接続で何の問題もなく通信出来るはずですが、何かネットワークと相性が悪いのか、通信出来ないことが多発していました。通信出来るときはあるのですが、70%の確率で通信出来ないみたいな・・・。

一昨日から昨日にかけてMacの環境を再構築しました。その際、Windows10についてはVirtualBoxではなく、ちょっと奮発してParallels Desktopを購入し、そこに導入しました。

VirtualBoxも仮想マシンとしては優秀で、特にVagrantとの連携など開発用途の相性は抜群です。フリーということもあって、開発系ならデファクトスタンダードだと思います。だから、Parallels Desktopを入れても、VirtualBoxも入れます。

Mac上でWindowsを動作させることに特化していると言っても良いParallels Desktopはよくできています。Windows10に導入したアプリをMacから直接起動できたり、Coherence機能を使うとWindows10のアプリのウィンドウだけがMacに表示されるので、あたかもMacのアプリのように見えるようになります。

そして、何より素晴らしいと思ったのは、共有ネットワーク機能。Parallels上のWindows10は10.221.55.3などのIPアドレスを持っているのですが、Macが参加している192.168.1.xのネットワークにもふつうにアクセスできます。仮想マシン上のWebブラウザからインターネット上のサイトが見えるというのは良くあることですが、ホストPCのローカルネットワーク上の機器とのやり取りもできる、しかもそれがデフォルトでできるというのは、非常に便利です。

この新しい環境では、またお客様先に行っていないので、ちゃんとお客様先のプリンターが使えるかはやってみないと分かりませんが、ローカルネットワーク上の機器とやり取りできるのなら、たぶん問題ないはず。

ということで、MacBook Proを常に持ち歩く生活に移行しようと思います。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。