Let’s note RZ4 LFDJR(2015年夏・LTEモデル) レビュー前編

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土曜日の夜に記事を書いたように、久々のWindows PCとして、Let’s note RZ4 LFDJR(2015年夏モデル)を買いました。

前回の記事は、かなり言い訳がましい感じだったので、今回はちゃんとレビューをしようと思います。

帰ってきた10インチLet’s note

Let’s note RZ4がデビューしたときのレビューを読んでみると、だいたい「ついに帰ってきた10インチLet’s note」という感想が入っていることが多いようです。

この感想は、私もそうなんですね。最初にLet’s noteを買ったのはR8なんで、初代からとかいった筋金入りのユーザではないのですが、とにかく最初に買ったのがRシリーズなのです。Let’s noteのRシリーズは10インチのディスプレイで1kg程度の軽量を誇ったモデルです。

R8からR9に進んで、そこでRシリーズは終焉を迎えるのですが、その次に出てきたJシリーズも10インチだったので、それも使っていました。

で、その後がAcerのスペックは良いけど大きめのやつに移って、あとはずっとMacBook Airの人になった次第。

MacBook AirはモバイルPCの最終形ともいえる完成度の高い製品だと思います。ただ、あまりに多くの人が持ちすぎて、ドヤ顔どころではなくなったね。

MacOSはたしかに使いやすいのだけど(特に開発をしていると)、年に1回のメジャーバージョンアップで、本当に使いやすくなっているのかは疑問に思う。Windowsの方は、たしかにWindows8でなんだかなーという出来にはなったけど、Windows10はなかなかの出来という話だし。

そもそも、Windows系のスキルが全然なくなってきていたので、この辺でちゃんとしたWindows PCを入手する必要があったのだと思います。なんだか、前回の記事と同様、言い訳がましいけど。

PCスタイルでの使用感

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Let’s note RZ4はノートパソコンですから、PCとしての使い勝手を書いておきましょう。

私が入手したのは、CF-RZ4 LDFJRというモデル。店頭売り(Panasonic Storeモデルではない)の、シルバーの、LTEの、安い方です。2015年夏モデル。

性能

安い方のモデルなので、CPUはブースト時でも2.0GHzがMAXのCore M-5Y10cで、メモリは増設不可の4GB固定。SSDは128GB。ちなみに、使っているMacBook AirはCore i5でメモリ8GB、SSD256GBのモデルなので、明らかに見劣りがします。

でも、ふつうにOffice使ったり、Webを見たり、ピクセラ社のStationTV Linkを使って自宅のDiga(PanasonicのBDレコーダ)の録画番組を見たりしても、特に遅さ、もたつきは感じません。Adobe Creative Cloudを契約しているので、一応Illustratorをインストールして使ってみましたが、これも特に問題ないようです。

超低電圧モデルとはいえ、Atomじゃなくて「Core」を名乗っているくらいなので、ビジネス用途で使っている限り、パフォーマンス的な問題を感じることはないように思います。(私がMacBook Airでやっているような、VirtualBoxで仮想PCを2台使いながら開発するとかの用途は試していない。)

ディスプレイ

Let’s note RZ4は10インチ程度の小さな液晶画面に、1920×1200というそれなりに高い解像度の表示を行っているので、DPIがかなり細かくなります。画像や動画を表示する分にはDPIが細かいのは良いことですが、それで普段遣いのアプリの文字やアイコンが小さくなってしまっては残念。しかし、デフォルト設定では、文字やアイコンは1.5倍程度大きめに表示されるように設定されています。そのせいで、文字が若干ソフトフォーカスがかかっているようになりますが、特に問題はありません。

IPS液晶を搭載し、視野角は広め。アンチグレアタイプの液晶保護シートが最初から貼ってあるので、映り込みもなく、快適に使用できます。Let’s noteは昔から画面が白めに表示されますが、RZ4はそこまででもないようです。
また、ディスプレイ周りのベゼルの広さが気になるかもしれません。もうちょっと大きな液晶が積めたのではないかと。これは、タブレット用途との兼ね合いだと思います。ベゼルが狭くなるとタブレット使用時に、どこを持っても画面に触れるようになってしまうのはマズいですから。

キーボード

キーボードも気になるところでしょう。キーピッチは16mm強で標準的なキーボードと比べると3mmも小さい。しかも、縦方向も小さめです。
しかし、これは慣れでどうにでもなります。Let’s noteがJシリーズの登場くらいから始めたリーフ型という特殊な形のキートップのおかげか、ミスタッチはかなり少ない。配列が標準的なものだったり、極端に小さくなってしまったキーがないおかげでしょう。

ということで、ノートPCとしての使い勝手は、少なくともビジネス用途でいえば、極めて快適であるといえます。

タッチパッド

タッチパッドは少々残念。ハードウェア的な問題なのか、デバイスドライバの問題なのか、Windowsの問題ないかは分かりませんが、どうも動作がカクカクしています。これは、MacBook Airの極めて快適なタッチパッドに慣れてしまっているからかもしれません。でも、イマイチなんだなー。ただ、ディスプレイがタッチ対応なので、タッチパッドの使用は最小限にして、大抵の操作をディスプレイのタッチにしてしまえば、実用上はあまり気になりません。

タブレット、LTEのレビューは次回

Let’s note RZ4 2015年夏モデルの、ノートPCとしての使い勝手についてレビューしました。RZ4は2in1スタイルなので、画面を折り返してタブレットとしての使用も可能です。また、LFDJRにはLTEも搭載。その辺のところは、次回の記事でレビューしていきます。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。