新型MacBook Proが発表されました。今回のメインはファンクションキーとESCキーを代替するTouch Barですね。あと、薄く軽くなったという話。
実は、購入するつもりで、MacBook Proを発注したぞ!という、このブログでの記事も準備していたのですが、やっぱり買うのやめる!ということになりました。それって、iPhone7でも同じことをしたのでは?という話も・・・。
新型MacBook Proに触れてみて感じたこと
新型MacBook ProにはTouch Bar付きのモデルと、旧来のファンクションキーがあるモデルがありますが、後者は既に即納状態になっていて、Apple Storeにも展示があったので、銀座のApple Storeで実機に触れてみました。
銀座に置いてあったのはスペースグレーのモデルで、たしかに格好いい。MacBook(無印)にもスペースグレーがありますが、それと同じ色味です。横から眺めてみて、旧型になったMacBook Pro Retinaモデルと比べて薄くなったなという印象はありました。でも持ってみると、おおっ!と驚くような軽さは感じませんでした。その後、MacBook Airの11インチモデルも持ってみたのですが、それとて片手で持って軽い!という感じではない。さすがにLet’s noteのRZとかを持つと700g台なので軽い!と感じますが、そこまでのことはないわけです。
たしかに、旧型のMacBook Pro Retinaモデルは13インチモデルでも1.58kgで重い。でも、慣れちゃったらそこまででもない。
新型MacBook Proに躊躇した理由
たしかに新型MacBook Proは200gほど軽くなっています。たかが200gといえども、そもそも1.58kgとかの話なので、それなりの割合で軽くなったわけです。それは素晴らしいのですが、新型MacBook Proに躊躇するのは切り捨てまくったレガシーポートの件。新型にはUSB-Cが4ポートとイヤホンジャックがあるだけ。普及しまくったUSB-Aがないことを筆頭に、HDMIもない、SDカードスロットもない。それで良いのか?と真剣に考えました。以前、MacBook(無印)を持っていてUSB-Cとの付き合いもあったので、その時のことも思い起こしました。
冷静に考えれば、新型MacBook Proを持ち歩くようになったとして、それと同時に持ち歩くであろうUSB-Cとの変換アダプタ、及びその入れ物といったことを考えると、本体の200g程度の差は簡単にスポイルしてしまうのではないか!
それに気づいてしまった・・・。
Macを持って人が集まっているところに行ったとして、ちょっとプレゼンするとなった時、たいてい、旧型MacBook ProのDisplay Portのアダプタは誰かが持っている可能性が高いのですが、USB-Cのアダプタを持っている人がいる可能性はとても低い。プレゼンだけでなく、USBメモリでデータのやり取りを使用とするときにも、同じことが言えます。
もちろん、新型MacBook Proが広まってUSB-Cが一般的になって、USB-Aしかない旧型MacBook Proの肩身が狭くなることも考えられます。しかし、それはいつのことでしょう。Windows機のことも考えないといけません。やっぱり、それっていつのことでしょう。
スタイルを押し通すか実用か
新型MacBook ProがUSB-Cしか搭載しないという選択をしたのは、ある意味で哲学です。使う側もその哲学を共有して、あるべき姿を追求していく必要があります。USB-Cに対応した周辺機器や変換アダプタを買って、常に持ち歩く生活をすれば良い。それで哲学が貫けるのです。
一方で、哲学には少し背を向けて実用に生きる人もいます。少々泥臭くても、仕事です。実用です。
それは、有線LANやVGAポートまで備えたLet’s noteと比べると見劣りしますが、USB-AとHDMIとSDカードスロットが付いているのが旧型MacBook Proです(あとThunderboltもDisplay Portのコネクタで搭載)。
幸い、私の手元には大きなSSDとメモリをアップグレードしたMacBook Pro Early 2015があることだし、仕事でもこのMacで充分に役割を果たしています。このMacBook Proは、このデザインにおいてはラストモデルとなりましたが、一方でそれだけこなれたハードウェアであることも事実です。もう11か月ほど使っているのにバッテリーの充放電回数は未だに40回に満たない。バッテリーだけでいえば、一体何年使えてしまうのだろう?というレベル(バッテリーの充放電回数の寿命を短めに見た300回とすれば7年ほど、一般的な尺度である500回なら10年以上)。
つまるところ、MacBookシリーズの中でポートの面でLet’s note並の拡張性を実現しているのが旧型Proシリーズなわけでありまして、実は今となっては貴重なモデルなのではないかという気もするわけです。
というわけで、まだしばらく、この(いま、この文章を書いている)MacBook Proよ、よろしく!
こちらからは以上です。