プロフィール(仕事)その3

その2に続いて…。

システム開発の世界から離れたつもりが、結局半年くらいで戻ってくることになったわけですが…。

まずは、派遣で某選管のシステムなんていうのをやりました。もともといた会社のお客様は大手企業が多かったですが、民間ばかりで、公的機関はなかったと思うので、新鮮な気持ちで取り組むことができました。これは短期案件で、次は某商社のERP導入案件。私は、SCM分野のアドオン設計なんかを担当したのですが、これはとても長期の案件。だいたい、プロジェクトメンバーが100人を超えるくらいいて、そのためにそこそこ広いオフィスビルの1フロアを借りて、1か月稼働するだけでどれだけのコストがかかるのだろう…。しかも、それを何年もやっている…という、お金というものはあるところにはあるんだな…ということを感じたプロジェクトでした。

このプロジェクトでは、私は完全に設計だけという立場で、実装はしない。もっというと、その設計に基づいての実装に使われるプログラミング言語を私はほとんど使えない。もちろん、ERPの内部のことはそれなりに調べて設計したのですが、実装したことのないプログラミング言語のための設計をやることの中途半端さを初めて知りました。大手SIerとかコンサル会社だと、2~3年プログラミングやったら、すぐにマネジメントとかコンサル側に回る云々という話はよく聞くのですが(その後に入ったコンサル会社で実際に目の当たりにすることになる)、やっぱり実装が分からない中での設計は難しいというか、気持ち悪いもので、私はあまりやりたくないな…と。

そんなことを感じながらも、人間関係はなかなか良く、4年近くこの現場にいることになります。で、再び正社員になろうということで転職活動開始。この時には、もうずっとシステム開発やっているんだろうな…と、踏ん切りがついたので、だったら派遣よりは正社員かなと思った次第。

何社か受けて、某外資系コンサル会社に転職することになります。でもね…。ということで、続きはまた明日。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。