こんな時に自分は何ができるのだろう

緊急事態宣言のニュースを見ながら、Twitterにもこんなことをつぶやいていました。

ここ数日、職歴を書きつけてみたり、プロフィールサイトを作ってみたりしながら思っていたこと。それは、結局自分は何者なんだろうな…ということだったりします。そして、この災禍に自分は何ができるのだろうな…と。

こういう時こそ、見せかけのものは不要で、本当に役立つ何かを求められているように思います。それは、もしかしたら、自分自身がこれは重要なんだ!と思うものが何かを問われているのかもしれません。

職歴を振り返ってみると、なんだかんだとシステム開発ばかりをやってきたなと思うし、仕事と趣味の間にはいつもパソコンがあって、それで何かをしてきたなと、思います。本を書いたり、研修やセミナーの講師もしているけれど、それはたまたまブームに乗っただけのことで、世の中にずっと必要とされ続けるのだろうか…という危惧はずっと抱いているし、その世界をもっと極めていくなら、もっと本質的な何かが必要だなと思います。(その思いが大学院に進むという選択をもたらしたのですが…。)

もちろん、システム開発という仕事は世の中的にも重要なことで、長くお世話になっている会社(お客様)の上層部からも、昨日、「私たちは社会インフラを支えている」というメッセージが届けられました。たしかに、そのとおりです。

私が会社を経営しているといっても、まだ一人エンジニア社長の域を出ないし、基本的には、やって欲しいと言われたことをやっているという仕事で、こちらから発信して何かのサービスとか価値を作り出しているというような、尖った何かはまだ提供できていません。だから、「弊社のプロダクトを無償提供します!」みたいなことは言えないし…。

なんだか、そんな悶々とした思いを抱いているのは、この災禍による社会的なムードが伝染しているだけなのか、主に研修系のお仕事がパタパタと中止になっているからなのか、ここ数年思っていたことが福岡へのUターンを決めたと同時に吹き出し、それに合わせてこの災禍が鉢合せしただけなのか。

いずれにせよ、この災禍がいつか終息した後に、この思いを忘れず、本質的価値とは何かを考えて行動できる人になりたいと思います。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。