こちらの記事に書いたように、Watson MLにデプロイするモデルのTensorFlowやKerasのバージョン制限が厳しくなりました。Python 3.6、TensorFlow 1.15、Keras 2.2.5という環境が必要になったのです。
いま、自宅にあるマシンの中で最もスペックが良いのはEndeavor ST190Eなので、このマシンのWindows 10にWatson MLデプロイ用モデルの開発環境を作っていきたいと思います。
Anacodnaの導入と仮想環境の作成
まずはPython環境ということで、最新のAnaconda Python 3.7をダウンロードして、インストールします。
このバージョンでは、Python 3.7が導入されますが、後でPython 3.6の環境を作ります。
Anacondaのインストールが終わったら、Anaconda Powershell Promptを立ち上げ、下記のコマンドを実行します。これで、Python 3.6環境が出来上がります。また、Watson ML用のモデル開発環境をcondaの仮想環境で実現することによって、最新のTensorFlowやKerasとは別に環境を管理できるので、望ましいでしょう。
conda create -n py36 python=3.6 anaconda
仮想環境の切り替えは、下記のコマンドで実行します。Windows版のAnacondaでは、仮想環境を作るとWindowsのスタートメニュー上にも仮想環境ごとのメニュー(例えば、Anaconda Powershell Prompt (py36)
のような)が追加されます。それを使って仮想環境を切り替えても良いでしょう。
conda activate py36
TensorFlowとKerasのインストール
後は、バージョンを指定してTensorFlowをインストールします。
pip install tensorflow==1.15
続いて、Kerasもバージョン指定でインストールします。
pip install keras==2.2.5