動画撮影の台本をUlyssesに頼る

最近は研修をZoomでやるということが増えているのですが、それだけでなく動画収録して配信という形のお仕事も出てきています。

1コマ60分で全体3コマ、さらに1コマを10本の動画に分けて、1本の動画が5〜6分。そのため、動画を全部で30本撮るという構成です。1コマ1本で60分の動画ではなく、5〜6分の動画に分けるというのが重要で、あまり長い動画は見てもらえないという法則があるようなのです。

たしかに、以前、経済産業省からの受託事業(平成29年度 中堅・中小企業向けIoTツール・レシピ情報とりまとめ調査)で動画を作るというお仕事をさせていただいたことがあるのですが、その時も動画1本あたりの長さは5〜6分でした。

その経済産業省のお仕事は、こちらは撮影スタッフで、動画に登場するわけではありません。だから、構成を考えて、撮影して、編集して・・・というのが私のお仕事でした。

一方、いまお請けしているのは、私がカメラの前で喋るお仕事なんですね。

普段やっている研修だと、3時間とか6時間という時間をいただいて、その間で全体の内容を喋りきるように、休憩時間も適宜調整しながらやっていきます。その場合、台本とか、喋ることを覚えて練習するとか、そういうことは一切不要です。長い時間があれば、なんだかんだとうまく喋ることはできる。

でも、5〜6分でカメラで収録しながら喋りましょうとなると、これができないのです・・・。慣れればできるようになるのかもしれませんが、なかなかできない。
だから、喋る内容を台本に起こして、それを読むという形で収録を進めています。一言一句間違わないように読むというわけではないのですが、ある程度話し言葉で書いた文章を見ながら、だいたい同じように読む、喋るということをやっています。

台本はMacBook ProでUlyseesを使って書きます。Ulyssesはこのブログの文章も書いているMarkdownエディタですが、ダッシュボードの進行状況機能を使うと、書いた文章を普通に読むと何分くらいかかるかという情報が出てきます。

こんな感じですね。私の場合、少し早口になるのか、Ulyssesが教えてくれる時間よりも少し短めになる傾向があるので、5〜6分喋るなら、ダッシュボードで6〜7分となるような分量の台本を書いておけば良いわけです。

そして、実際にカメラの前に立って(座って)収録するときには、Ulyssesとクラウドで連携したiPad Proで台本を表示して、それを読んでいくということをします。iPadの画面が自動的に消えてしまっては困るので、収録時だけはスリープしない設定に変えています。

今後は、こうした動画収録のお仕事も増えてくると思うので、こうした作業にも慣れていきたいと思います。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。