北九州市内の小学校でAIの出前授業をしてきました

今日は、北九州市立河内小学校でAIの出前授業をしてきました。

「北九州の企業人による小学校応援団」の活動の一環として、株式会社夢をかなえる研究所や、弊社などで展開している「ゆめかなITスクール」として提供可能な授業を登録しておき、申し込みがあった小学校に出前授業に行くというものです。

河内小学校は八幡東区の河内貯水池の近くにある小学校で、全児童は19人。
今日は1〜4年生と、5〜6年生に分けて、授業を行いました。

テーマはAI。Teachable Machineを使って、皆さんに画像分類モデルを作っていただきます。

最初に、AIとは何か?の説明として、ドラえもんをテーマにディスカッション。猫型ロボットであるドラえもんは、なぜのび太君などとお話ができるのだろう?そこでは、ロボットの脳みそとしての役割を担うAIが必要なはずです。また、AIと言ってもさまざまな機能があるので、ロボットが人間と会話をするには、さまざまなAIの機能を組み合わせる必要があります。

Teachable Machineでは、いくつかの種類のモデルを作成できます。今日は、その中で画像分類を行うモデルを作りました。先ほどのドラえもんの例では、まずドラえもんは目で見てのび太君がいると認識しているはずで、その部分をみんなで作ってみようというわけです。

1〜4年生は45分の授業だったので、上記のようなAIの概略説明とTeachable Machineの体験までで終了。

5〜6年生は45分×2コマの時間をいただいたので、AIと一般的なプログラミングの違いや、機械学習とは何かといったテーマまで踏み込みました。
少し難しいと感じた人もいたかもしれませんが、積極的な発言もあり、楽しく授業を進められたのではないかと思っています。

また、両方の授業で最後にGoogleの「AIの原則」について触れました。
AIを使うとさまざまなことができますが、例えば人を差別したり偏見を助長するために使ってはいけない。AIという道具を、どう社会に役立つように使うかといったことか。逆に社会に害悪をあたえるようなことには使わない。そうしたことも、どこかで覚えていて欲しいと思っています。

弊社は、企業のIT・AIシステムを開発するだけでなく、社会のIT成熟度を向上させる取り組みも重要と考えています。今日の授業はその一環として、少しでもこどもたちの役に立てていれば幸いです。
今後もご依頼があれば、できるだけご協力していきたいと考えています。

給食もいただきました。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。