弊社(株式会社ビビンコ)の生成AI利活用クラウドサービス「Gen2Go」が、北九州市の「北九州発!新商品創出事業」に未来産業創出枠で認定されました。
この事業は、北九州市内の中小企業が開発した「独創性豊かな新商品・新サービス」を、北九州市が認定し、販路開拓支援を行うものです。また、北九州市役所において活用が見込めるものは、一部をトライアル購入し、評価・フィードバックされます。
Gen2Goの開発を始めたのは今年の2月頃からなのですが、その時から、この事業に認定されるくらいのものにはしようと思っていました。もちろん、認定されたからといって、儲かるというわけでも、売れるというわけでもないのですが、北九州市の企業として、何か一つ認められるような気がしたのです。この認定を受けるサービスが作れるくらいの会社ではあるというか。
だから、このような制度のある街で良かった、というふうにも思うのです。ある程度、規模や産業がある街だからこそと思いますし、東京のようにあまり規模が大きすぎると、選ばれるサービスが多くなりすぎるので、同じような制度はないと思います。ちょうど良い規模の街なんですね、きっと。
Gen2Goは中小企業の生成AI活用から生まれた
もともと、昨年くらいから生成AIを活用する開発案件に恵まれていました。不動産屋さんの案件だったり、健康を考えたサービスの案件だったり。どちらも、北九州市内の案件ではなかったのですが(北九州市内の企業の案件も今は動いています)、チャットだけではない生成AIの活用法を知り、作り出す経験ができたことは大きかったです。
その経験を踏まえて、さらに中小企業で活かせる仕組みを作ろうというのが、Gen2Goのもともとのアイディアです。チャット機能もきちんと備えているのですが、それは実は後付けで、やはりチャット機能がないと、使い出してもらえないだろうと考えて作ったのです。もちろん、だから中途半端にしているわけではなく、しっかり使えるものになっています。
Gen2Goは5月にリリースしました。わずか3カ月でリリースにこぎ着けたのは、我ながら大したものだと思うのですが(しかも、その途中にコロナに感染してますし)、世に出すことが出来たおかげで、新たな案件をはじめ、生成AI関連のお仕事をたくさんいただくようになりました。何かしら、形のあるサービスを持っていることの強みです。「ただ、開発できる」ということとは違った強みがあるのです。
技術を形にすることで、自分の強みが顕在化し、それが新たな仕事につながる。そして、その仕事からGen2Goの新たな機能や活用法が生み出されるという好循環も回り始めています。そのループは、さらなる強みの強化につながるはずです。
Gen2Goは中小企業の生成AI活用を促進するツールに
生成AIはこれからの産業を変えていくパワーがあると思います。チャット活用だけでも生産性の向上につながりますが、それはあくまで使いこなせる人だけの個人的な話であり、組織としての生産性向上は生成AIがしっかり業務の中、さらには業務システムの中に組み込まれなければなりません。さらに、AIエージェントの活用にまで進んでこそ、生成AIは真価を発揮すると思います。
Gen2Goは、既に企業の業務システムの中に組み込まれ始めていますし、まだ初歩的なものですがAIエージェント機能も有しています。今後は、さらに機能を拡張し、より簡単に業務に組み込める生成AIとして育てていくつもりです。
そして、ただ機能拡張するだけでなく、生成AIやAIエージェントの有効な使い方を啓蒙していく活動も必要です。何が出来るかがきちんと知られなければ、いつまでたっても生成AIは真の意味では普及しません。
また、Gen2Goは代理店制度を設けていますが、それは地場の中小企業にしっかり食い込んだ地元のシステム開発会社の皆さんに、しっかり使いこなしていただき、しっかり儲けていただきたいという思いからです。そうした会社の皆さんが、ちゃんと適正利潤を得て、生成AI活用を展開していただくことこそが、真の意味で中小企業の生成AI活用を進展させることになると思います。
この認定をスタート地点として
今回の「北九州発!新商品創出事業」の認定は、最初の目標に到達したことを意味します。あくまで、スタート地点です。
これから、その栄誉に恥じぬようGen2Goを前に進め、そして、中小企業がしっかり生成AIを活用し、新たなビジネス像を描いていただけるよう、様々な方面での活動を続けていきたいと考えています。
Gen2Goは、2025年3月に開催されるオンライン展示会「ITトレンドEXPO2025」に出展予定です!