球団合併について

近鉄とオリックスの合併話はほぼ確実なようで、次はダイエーとロッテという話まで出てきている。たしかに、もう1つ合併がまとまれば10球団となって、日程が組み易くなる。1リーグ制への動きも加速するとのことだ。
福岡出身の私にとって、ダイエーがなくなることは辛い。しかし、去年の小久保流出劇のようなものも見たくない。話によると、ロッテがダイエーを吸収することになるようだ。ダイエーの経営難から見て、妥当な話である。
あくまで噂だが、噂ついでにもう少し話を進めると、ロッテが存続球団になったとしても、本拠地は福岡ではないかというのだ。プロ野球全体のことを考えても球団の関東一極集中は良くないし、福岡でダイエーの執ったファン獲得作戦は成功し、今や、ダイエーはパリーグ1の人気球団となっている。そんな福岡を捨てるのはもったいないことだ。
それに、ロッテはもともと韓国の大財閥。現在の千葉よりも福岡の方が、韓国には圧倒的に近く、アジア全体での知名度も高い。イ・スンヨプ選手目当ての韓国ファン動員を考えると、福岡移転はロッテにとってメリットだというのだ。
そういう話なら、私は歓迎だ。福岡に球団が残るのであれば、ダイエーにこだわる必要はない。もちろん、合併に伴ってチームがめちゃくちゃになってしまうのは辛いことだ。ロッテが存続球団となれば、選手が散り散りになるのはダイエーの方に決まっている。せっかく王監督が築いてきた常勝チームなのだから・・・。しかし、今のままのダイエーがあと何年、福岡で球団を続けられるのか。それを考えなければならない。
今の時点で、ダイエーとロッテの話は「単に噂」である。まずは、近鉄とオリックスの動向、1リーグ制への動きを注視したい。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。