IT業界のBCP

予測される危機(災害やインフルエンザの流行など)が発生したときに、事業をいかに継続するかを前もって決めておくBCPについて、システム会社向けのガイドラインが、電子情報技術産業協会(JEITA)、情報サービス産業協会(JISA)から公開されました。

ガイドラインに一通り目を通してみたところ、ポイントは、以下の3点。

  • 感染防止に努めること
  • 感染が広まったときに社会機能維持に努めること
  • 社会機能維持に関係のない事業は積極的に休業や縮小を検討すること

その上で、お客様とのBCPのすり合わせ、協力会社とのBCPのすり合わせと協力依頼を行うことになります。ガイドラインには、対お客様、対協力会社宛のビジネスレターの雛形も準備されています。

ガイドラインではあまり触れられていませんが、事業の一時縮小を行った場合の資金繰りについても、BCPで検討が必要です。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。