昨今、Facebookブームです。TOKYO FMのクロノスでは、先週、1週間をかけてFacebook特集をやっていました。@yukari77さんとか@tsudaさんとかが呼ばれていたので、その本格指向にちょっと驚いたくらいです。
私がFacebookのアカウントを取ったのは、もう1年も前になるでしょうか。ほとんど使わないままでした。世の中はTwitterブームから来ました。Twitterは比較的よくツイートしたりしていたので、ちょうどブームに乗った感じがしました。その頃の私のFacebookはといえば、会ったこともない人からの突然の友達リクエストがいくつか届いて、Twitter気分で承認していました。大して使っていないFacebookだし、気にすることもありませんでした。
最近になってFacebookがブームになりつつあります。じゃあ自分もということで、Facebook上の友達関係を見直し、少なくても一度は会ったことのある人以外の友達関係を切ってみました。
それから、Facebook上にいる知り合いを探し始めたのですが、もともと大して人間関係が広くない上に、出身校、所属した会社がそれほどポピュラーでもなかったので、ほとんど見つかりませんでした。まだ、私の周りにまではFacebookの波は来ていないようです。
Twitterと違って、Facebookはオンラインで友達を増やすことには向いていません。
自分の興味あるファンページに「いいね!」と言って、掲示板なんかでコミュニケーションを取った人に友達リクエストするという流れはあるかもしれません。ただ、それはFacebookが目指していることなのでしょうか。だいたい、その友達リクエストは承認されるのでしょうか。だれでもOKのポリシーの人でない限り、されないはずです。仮に自分のところにそういうリクエストが来たとしても、軽く受け流してしまうかもしれません。
Facebookのストーリーはおそらくこうです。自分の興味あるファンページに「いいね!」と言う。その「いいね!」を「もともとからいる自分の友達」が共感する。ファンページの「いいね!」がさらに増える。
Facebookというのは、新たな知り合いを増やすツールではなく、元からいる知り合いとの間で口コミを発生させるツールなのです。
ファンページをマーケティングに使おうと考えている企業からすると、Facebookは期待のツールです。Twitterの口コミ発生は自然に起きることを願うしかありません。企業のTwitterアカウントから情報を流すことも出来ますが、あくまで200文字少しという制限があります。一方、Facebookのファンページでは様々な情報をまとめて置いておくことが出来ます。
SNSはソーシャルグラフを見える化を実現します。ただ、同じSNSでもTwitterとFacebookには違いがあります。Twitterのそれは緩く拡散する方向性を持っています。一方でFacebookは現実世界のソーシャルグラフのコピーであり、そのつながりを濃くする方向なのです。
そう考えていくと、いまのFacebookのブームは何か作り上げられたものではないかという気がします。Facebookをマーケティングに使いたい企業は、参加者が増えてくれないと仕方ありません。Twitterと違ってオンラインでのつながりの拡大は限定的ですから、全体的な参加者が増えてくれないと、友達を増やすことができないのでFacebookから去って行ってしまいます。
だったら、マスコミを総動員してFacebook礼賛するコストを負担する企業がもしかしたらあるかも・・・。電通とか。