今まで友人と飲んでいた。彼に「動かないな」と言われた。その彼は、自分ですべてをやっているわけではないが、立ち上げたばかりの会社の経営に携わっている。彼は、動いた人なのである。
動かない。動いていない。確かに、そのとおりである。自分は、この1年間、何もやっていない。ただ、その日を、気楽に過ごしている。動いている彼が、この1年間、何をやったかは知らない。しかし、私よりはるかに良い経験をして、成長したのだろう。
何かをとことんやったことがない。それは事実である。それを彼に言い当てられたとき、何の感情も起きなかった。あぁ、まぁ、分かるだろうなと思うばかりであった。何より、自分自身が自覚していることである。彼はそれをトゲトゲしく言うことはない。ただ、淡々と述べる。何か、3年くらいとことんやれば良かろうと、彼は言った。そのとおりである。
なんだ、この差は。こちらは、そうだねぇと聞くしかない。
何かしないと、とv、思った。たとえ3年何かしたって、私が31歳になるだけである。いや、「なるだけ」と言うほど軽い年齢でもないような気がしないでもないが、まぁ、なるだけだ。
何かしないと。そういう焦りは、最近、特に感じることだ。
いくら日々の食い扶持が稼げているからといって、このまま気楽に安穏としていて、良いはずがない。このままだったなら、あと5年もすれば途方に暮れるのは分かっている。何より、日々、衰えているような気すらしている。これで、良いはずはない。
あぁ、何だか暗いな。いくら酔っていても、あんまり芳しくないな。
「何か」ね。もう、「何」の類は飽き飽きなんだけどな。
「何」を考えるより、「動く」こと。
そういえば、こないだ。別の飲み会で「覇気がない」って言われたな。昔は、覇気があったらしいのだ。その頃ぶりに会った人である。会うなり、そう言われた。久々なだけに、なおさら違いに気づくのだろう。これまた、芳しいことではない。
いかんな。遺憾極まる。ていうか、そうやって愚痴ってる場合じゃないな。
うむ。