普及版ポメラ「DM5」をちょっと整理

dm5

DM10からDM20へと進歩してきたキングジムのポメラだが、普及版となるDM5が発表された。3月9日発売。

元来、小さいもの好きの私だから、ポメラにはずっと興味を持っていたし、ヨドバシカメラでしばらく弄ってみては、どうしようかなぁ・・・と迷ったこともある。結局、ちょっと高いよなぁと思って買わなかったのだが、普及版が出るとなると、興味は再燃。

従来機と比較してみよう。

品番 DM5 DM10 DM20
入力可能文字の総数 約48,000文字(1ファイル8,000文字) 約48,000文字(1ファイル8,000文字) 約28,000,000文字(1ファイル28,000文字)
LCDパネル 4インチQVGA 4インチVGA 5インチVGA
電池寿命 約25時間 約20時間 約20時間
寸法(折りたたみ時) 145×104×31 145×100×30 145×100×33
質量 285g 340g 370g
日付メモ機能 対応 非対応 対応
QRコード 非対応 非対応 対応

スペック的に気になるのは、LCDパネルがVGAからQVGAになったことだ。しかし、使い勝手は大きな影響はないと思われる。VGAを搭載したDM10で最小のフォントが24×24ドットで、全角26文字×17行を表示するのだが、DM5は最小12×12ドットで同じ文字数を表示する。多少、表示されるフォントが汚くなるだろうが、実用上は問題ないのではないか。

形状の面では、DM10、DM20ともに、使用時はキーボードの中心に画面が配置されるのだが、DM5は画面が左側に寄ってしまう。価格を安くするために、キーボードのスライドを廃したのだ。それほど大きな問題だとは思わないが、使ってみないと分からない点ではある。

あとは、最新モデルのDM20と比べると、やはり見劣りがするものの、DM10と比べれば日付メモ機能が追加になるし、(DM20を含めても)何より軽くてバッテリーが保つのは、何物にも代え難い。

メーカー希望小売価格は20,790円。価格コムをみると、既に16,790円で出しているショップもある。DM20の最安値が23,154円だから、差額は6,364円。DM5の発売からしばらくすれば、もう少し値下がりすることも予想される。私自身としては、DM5で十分なような気がしている。

デジタルメモ「ポメラ」 | KING JIM
【PC Watch】 キングジム、女性や若年層向けのデジタルメモ“ポメラ”「DM5」

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。