MacBook Pro 2016 13インチのUltimateモデルはどうなのか

去年のクリスマスイブに・・・MacBook 12インチを買いました。無印MacBookはCPUにCore Mシリーズが搭載されているので、スペック的には期待できないのですが、メモリは8GB載っているし、当然SSDだということで、通常の使用には特に問題を感じていなかったのです。せいぜい、XcodeでSwiftのコードをコンパイルするときには遅いなぁという感覚はあったのですが、それとて待っていれば終わるわけだし。

しかし、突然壊れちゃったのです。壊れるときは大抵突然だとは思うのですが、USB-Cのアダプタを噛ませてもHDMIディスプレイにつながらない、それどころか充電もできないというわけで大変なことです。慌ててビックカメラのApple製品の修理カウンターに持ち込んだのですが、やはり預かり修理ということで。当初は1週間はかかるという話が実際は2日間程度で修理されたので、それは素晴らしいのですが、やはり当初の1週間もMacが使えないとなると私の仕事としては困るわけです。で、かなーり悩んだのですが、仕方ない、1週間も仕事できないのは困るので、代わりのMacを買うしかないと。

で、いろいろあって今、私の手元にあるのはMacBook Pro 2016の13インチモデルであります。このモデルはもともと発表時点から買おう買おうと画策していたのですが、思ったより軽くないとかUSB-Cしかないってどうなの?みたいに思って、買わずに来たモデル。でも、もう買うってんだから。MacBookよりは重いことを承知の上でMacBook Proを使っていこうとするからにはUltimateモデルですよ。いま、Ultimateモデルという表現があるのかは分かりませんが、2016年モデルのMacBook Proで言うなら、CPUはCore i7の3.3GHz(デュアルコア)、メモリは16GB、SSDは1TBであります。お値段は30万円を超えますw

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http://www.mac-collection.com/akiba/cto/

でも、それを使うことにしたんですなぁ。Macでこれまでたくさん稼いできましたし、これからもやっぱりそういう部分もあるんだろうなと思いますし。ぶっちゃけ、売上だけでいえば1ヶ月で元が取れますからな。元というか売上だけでいえば、1台とは言わず、もっと買える。(売上で言えばなんで、実際にはいろいろ事情があります。)

という言い訳的な諸々はさておき、実際はどうなのでしょうか。

スペック的には何の不満もない

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そりゃまぁ、そうなんです。Core i7以上のCPUはないわけです。ま、コア数とかクロック周波数とかTDPのことを言えば、もちろんもっと上はあります。あるんですけど、Core i7です。だいたい、私がいままで使ってきたPCの中でCore i5はありましたが、i7はないんです。初めてなんです。だから、これ以上はないですな。私の用途からして、PhotoshopとかIllustratorを使うことはありますが、せいぜい名刺のデザインとかWebサイトで使う画像のデザイン程度ですから、何の問題もありません。

メモリが16GB。これはかなり意味がありそうです。いろいろなレビューを見ても3〜5年使うのなら16GBだと書いてあるところが多いので、そうなんだろうと思います。私はParallelsでWindows10を使ったり、VagrantでLinuxを使ったりするので、メモリは多い方が良いのです。

SSDの1TBは盛った感があります。実際、512GBあれば困らないかもしれない。でも、1TBの安心感は素晴らしい。購入して1〜2週間経って、使っているSSDはまだ4分の1ほど。4分の1なんですけど、これが512GBモデルであれば既に半分使っているという見方もあるわけです。

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そんな具合で、スペック的な不満はないといって良いでしょう。

バッテリーは食い気味

でも、Core i7を積んでいるせいかバッテリーは食い気味かなと思います。公表では10時間持つという話ですが、実際には6〜7時間といったところでしょう。今の世の中からすればそれほど持たないといっても良いのかもしれません。
しかし、今まで10時間も電源なしの状態で使うことが実際にあるのかというとあまりないような気がします。以前、バッテリーが持つ上にバッテリーパックの交換が可能なLet’s note RZを持っていたことがありますが、バッテリーパックの交換まで必要になったのは2〜3回だけだったと思います。そんなものなのかもしれません。

Core i7まで積んだMacBook Proとなると、モバイルだけではなくデスクトップでのメインマシンとしても活用することが前提になります。であれば、ACアダプタを持ち歩いたり、定期的に行くところにはACアダプタを常備しているでしょうから、この程度持てば充分という風にも思えます。

キーボードはなかなか良い

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以前のMacBook Proから比べるとキーボードがバタフライキーボードに変わって、圧倒的に薄いものになりました。しかし、MacBook(12インチ)も使っていた私からすると、12インチよりは押下感がかなり増したのです。薄さは同じくらいだけど、ふつうに押下感があるのです。それなのに、バタフライキーボードは、キーのどこを押しても同じような押下感があるというメリットがあります。そう考えると、非常に良いキーボードだと言えるのではないでしょうか。

ちなみに、Macをこだわって買う人はUSキーボードを買うことが多いように思いますが、私は日本語のJISキーボードです。その辺は、やっぱり日本人ですし、Windowsマシンを併用しているし、特にReturnキーのサイズは重要です。やっぱり、英数キーとかなキーは欲しいところだし。

重いといえば重い

最初、MacBook Proの2016年モデルが発表されて、Apple Storeにさわりに行ったとき、どの程度以前のモデルより軽くなったのかが気になりました。以前のモデルも13インチのそれなりの性能のものを持っていたのですが、何より重いなぁデカいなぁと思っていたので、2016年モデルがどうなのかと。

たしかにフットプリントの小ささは感じました。でも、実際に持ち上げてみると重いなぁ。少なくとも軽くはないなぁと。Let’s note RZは1kgをはるかに下回るし、MacBookもそう。それが、MacBook Proの2016年モデルは1.37kg。たかが400g、されど400g。ずっしりと感じたのは事実。

まぁ、実際に購入して持ち歩いてみるとそれほどではないし、丸井オリジナルのクラッチバッグにも入ってしまうフットプリントと薄さは素晴らしい。やっぱり軽くはないんだけど、このスペックなら良いのかなと思っています。完全にメインマシンになるスペックがふつうに持ち歩けるのだから、良いじゃないかと。

USB-Cが4つあるのは安心

MacBook 12インチにはUSB-Cポートが1つしかありませんでしたが、MacBook ProのTouchBar搭載モデルにはUSB-Cポートが4つあります。これはとても便利で、是が非でもマルチポートアダプタを持ち歩かなくても良いのです。MacBook 12インチだと、ちょっとHDMIとかで外部ディスプレイに映したいと思ったとき、マルチポートアダプタでないと電源が取れません。しかし、USB-Cが複数ポートあれば、ふつうのHDMIアダプタで良くなります。

そもそもUSB-Cしかないことが問題なのだという意見もあるでしょう。私もそう思っているのですが、最近は状況が変わりつつあるのではないかと思います。Windowsマシンでも小型のものではUSB-Cポートしか搭載していないものが出てきています。Macを使っている人がそれなりにいるような会社では、会議室にDisplayPortとHDMIやVGAの変換アダプタが常備しているところが多いと思うのですが、そのうちUSB-Cとの変換アダプタに変わるはずなんです。MacBook Airがオワコンな昨今、Macを買う人はどうしたってUSB-Cポートしかないマシンにならざるを得ないわけですから。

さまざまなレガシーポートがてんこ盛りで安心感が半端ないLet’s noteを振り返ったとき、あれRZシリーズにはUSB-Cがないな・・・と思うようになりました。もちろん、RZシリーズのそのうちUSB-Cを搭載するはずですが、そういう感じに変わりつつあるのかなと思います。初代のMacBookの頃とは雲泥の違いです。(たった1年半程前のことですが。)

ということで

パソコンに30万円オーバーというのは人生で初めてです。20万円台後半ならあったのですが、ついに30万円を超えてしまった・・・。それゆえか、ついに初めてApple Careなるものも付けました。3年間は使う気で満々だということです!

まぁMacBookが壊れたから・・・という消極的理由ではあるのですが、会社名も井上研一事務所に変えて心機一転ということで、このマシンと付き合っていきたいと思います。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。