Xperiaの何日でもバッテリーがもちそうな設定

Xperiaを使うには、バッテリーと上手く付き合う必要がある。Twitterで#Xperiaとして検索してみても、バッテリーのもちに関するツイートが多い。私もその一味ではあるのだが。

以前、12時間はもちそうだという記事を書いた。日中に充電する機会があれば、十分に実用的な時間だ。

しかし、充電は夜から翌日朝にかけてしか出来ないならば、実用にならないという結論になってしまう。例えば、平日は会社で充電出来ても、休日に1日出歩くとすれば日中に充電出来ないことになる。休憩がてらネットカフェにでも入るなら良いが、いつもネットカフェというわけにも行かない。普通のカフェでも充電出来るケースがあるが、必ず充電出来るとは限らない。そう考えれば、やっぱり1日中もつようにXperiaを設定できないだろうかと思う。

果たして、私は1日もつ設定に成功した。いや、この調子なら2日でも3日でももちそうだと思う。Xperiaの連続待ち受け時間は300時間(12.5日)だが、何もしなければそれくらいもちそうだ。

現在、私のXperiaの設定は以下のようになっている。使わなければ3~4時間はバッテリーが1%も減らない。もちろん電源をOFFにしているわけではない。電話は待ち受けているし、メールもリアルタイムに届くようになっている。最低限、電話としての役には立っているわけだ。あとは、使いたい時にスマートフォンとしての使い方をすればよい。

<設定内容>

  • Wi-Fi:OFF
  • Bluetooth:OFF
  • ネットワークモード:WCDMAのみ
  • タッチ操作音:OFF
  • 選択時の操作音:OFF
  • 画面の明るさ:自動調整をOFFにして、最低レベル
  • バックライト消灯:1分
  • 同期サービス:Google Sync
  • Google Sync:自動同期OFF
  • Gmail(同期):OFF
  • moperaメール:自動受信あり
  • サービス設定:mixi以外は設定 ※Timescapeでの自動更新OFF
  • 位置情報:ワイヤレスネットワーク:ON
  • GPS:使用時以外はOFF

<アプリ>

  • いろいろインストールしている。下記はポイントになるもの。
  • IMoNi:手動チェックのみ
  • Twicca:手動チェックのみ
  • NewsRob:自動更新はWi-Fiのみ(3G環境では自動更新なし)
  • RememberTheMilk:自動更新なし
  • タスクマネージャ(Wing Tseng氏作):常駐、オートストップ設定なし

以前の12時間もったという記事から、変更したところはメール周りの設定と、タスクマネージャのオートストップをやめたことだ。

メール周りについては、Gmailの同期をやめた。スマートフォンを使っていてメールがリアルタイムに受信出来ないというのは、スマートフォンのプライドを損なうような気がして躊躇したのだが断行した。その代わり、Gmailで高度に(メルマガなどを)フィルタリングした上で受信トレイに残った、重要な可能性の高いメールはmoperaのメールアドレスに転送し、Xperiaで自動受信するようにしている。(そもそもメルマガ等、重要度の低いメールをリアルタイムにチェックする必要はないし、Gmailで自動同期させていた時もメルマガ用のラベルは対象外にしていた。)

Gmailは疑似プッシュだが、moperaメールは完全プッシュなので、moperaメールならバッテリー消費は激減する。それでも、メールが届いたことはリアルタイムに分かる。あとは、そのメールが本当に重要ですぐに返信する必要があるようなものなら、改めてGmailで受信(更新)するようにした。読むだけで良いなら、moperaメールをEメールアプリで読めば良く、敢えてGmailで受信する必要はない。

あと、XperiaのバッテリーのもちについてGoogle検索してみると、タスクキラーに関する記述が多い。私はこれを読んで、タスク終了を自動で行うアプリをいろいろ試してみた。しかし、効果はあまりなかった。結局、タスク終了についてはOS起動後に1回と、あとは気が向いた時(長時間使わなくなることが分かっている時など)にする程度で、自動終了を設定するようなことはしていない。

このような設定では、1時間あたりのバッテリー消費は以下のようになる。

  • 全く使わない場合:1%未満(3~4時間に1%の割合)
  • 10分に1回くらいのペースで何か使う:5~6%
  • 画面をOFFにして音楽を聴く:5~6%
  • いろいろ使いまくる:9~10%

このペースで平日の1日をシミュレーションすると、以下のようになる。

  • 朝7時にバッテリー残量100%で家を出る
  • 通勤(出勤)の2時間は使いまくる(朝9時で残量80%)
  • 午前の執務中は使わない(正午で残量79%)
  • 昼休みの1時間は使いまくる(午後1時で残量69%)
  • 午後の執務中は使わないが、休憩で少し使う(午後6時で残量57%)
  • 残業中は使わない(午後8時で残量56%)
  • 通勤(帰宅)の2時間も使いまくる(午後10時で残量36%)

残量36%あれば、少しずつ使うペースで4~5時間、待ち受けだけなら50時間以上は使用可能だろう。

休日はどうだろうか。

  • 朝9時にバッテリー残量100%で家を出る
  • どこかに出かける電車の間1時間は使いまくる(朝10時で残量90%)
  • どこかでぶらぶらしている間は少し使う(午後3時で残量75%)
  • 家に帰る電車の間1時間は使いまくる(午後4時で残量65%)

これなら、非常に余裕がある。

念のためAC電源から充電出来るセットは持ち歩くようにしているが、これだけもつなら出番は少なそうだ。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。