変化がないのは死に等しい

今日、2004年からやっているブログの更新終了を宣言しました。
明後日には、私の32歳の誕生日ということもあるので、このブログも少しリニューアルして、今後ブログをやっていく基盤をしっかり作りたいと思っています。

更新終了という判断に至ったのは、いろいろと手を尽くしてリニューアルを繰り返しても、なかなか記事を書く気持ちになれなかったからです。2004年から長く続ける間にテーマが分散してしまったためか、リニューアルという変化を起こしても、記事を書くという継続的な変化を起こすに至らなかったのです。

ブログでも人でも組織でも、変化があるということは極めて重要です。いずれにしてもそれは一種の「生き物」であるので、変化がないのは死に等しいのです。

久留米大学の岸川善光教授は、著書「経営戦略要論」において、あるべき姿と現状とのギャップについて、下記のような分析をしています。

  • After(あるべき姿の分析)がない
  • Before(現状の分析)がない
  • Afterあり、Beforeあり、そのGap(問題点)をAfter→Beforeにする
  • Afterあり、Beforeあり、そのGapをBefore→Afterにする

Afterがないというのは、あるべき姿を描いていない、現状肯定にすぎない。
Beforeがないというのは、現状をシビアに認識せずに、夢やロマンに逃避している。
AfterもBeforeもありAfter→Beforeというのは、あるべき姿と現状の問題点の大きさに怯えて、あるべき姿を現状レベルに引き下げてしまう。

いずれも望ましいあり方ではありません。Gapが認識できていないか、認識できてもGapをなくすようにあるべき姿を変えています。結局、何の変化も起こさなくて良いという結論に至り、死に等しい状態に堕ちてしまうのです。

AfterもBeforeもありBefore→Afterは、望ましいあり方です。BeforeとAfterの間にあるGapをあるべき姿に変えていこうとしています。変化を起こす必要があり、実際に変化をしようとしています。岸川教授は、そのためにあるのが「真のソリューション(問題解決)」だと言います。

あるべき姿を思い描き、一方で現実もちゃんと認識する。そして、そのギャップを埋めていくべく前向きに変化を起こしていく。人生も経営も、そうありたいものです。

このブログについては、引き続き継続した変化を起こしていきますので、今後ともよろしくお願いします。

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この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。