数日前「もしドラ」を読みました。いまさらですが、Android用の電子書籍が出ているのを見つけて、読んでみることにしたのです。
ドラッカーの「マネジメント」のエッセンスもさることながら、そのストーリーについ目から心の汗が・・・。
それからドラッカーの関連書籍をいくつか読み始めたので、印象に残ったところを紹介したいと思います。
私は、成果をあげる人のタイプなどというものは存在しないことに、かなり前に気づいた。私が知っている成果をあげる人は、気質と能力、行動と方法、正確と知識と関心など、あらゆることにおいて千差万別だった。共通点は、なすべき事をなす能力だけだった」――経営者の条件
なすべき事をなす能力とは、何なのでしょう。
第一が、時間を管理すること。つまり、何に時間をとられているかを知り、残されたわずかな時間を体系的に使うことである。
第二が、世の中への貢献に焦点を合わせることである。すなわち、成果に精力を向けることである。
第三が、自らの強みに基準を据えることである。上司、同僚、部下についても、強みを中心に据えることである。
第四が、力を集中することである。優先順位を決め、それを守ることである。
そして、第五が、成果をもたらすように意思決定を行うことである。
この5つって、どこかで読んだことがあるようなことばかりではないでしょうか。
自分の強みを認識し、成果をあげるために優先順位を決める。時間の使い方を見直す。はやりのライフハック術のようです。
ほとんどの自己啓発書は「7つの習慣」が元ネタという話もありますが、ドラッカーもその元ネタの一つなのだと思います。
多くの著者が元ネタとして使うということは、それだけ有用だと考える人が多いということでしょう。