7月17日にABCことAndroid Bazaar and Conference 2011 Summerに行ってきました。今回は同じ会社の4人で行ったのですが、そのうち3人が見て3人とも絶賛だったのがグリーの(と言うのが未だに慣れない)伊藤直也さんのカンファレンス。
やはり日本を代表するエンジニアの1人だけあって、エンジニアの気持ちを盛り上げる内容でした。いや、内容そのものは特に目新しい話ではない(というか、過去を振り返る話なので)のですが、そこから今が変革期であることを説いたのはさすがでした。
カンファレンスを見ながら、Evernoteでメモを取ったり、スライドの写真を撮ったりしていたので公開します。
■スマートフォン市場の現状
- iOSの普及速度はドコモのimodeなどを遙かに上回る
- AndroidはiOSをさらに上回る
- PCの使用時間は20%減
- スマートフォン2013年に契約台数6,000万台を超えると予測 Androidが急速にシェアを拡大
- 去年の数字だと東京では10人に1人がiOS、2年後には10人に5人くらいがAndroidに
- GREE フィーチャーフォンからスマートフォンへ
- ドコモ今秋の新機種の4分の3はスマートフォン
- 国内スマートフォン市場はAndroidが牽引
- 2010年12月→2011年3月Android2,174→4,601千人 Apple3,787→3,906千人
- モバイルシフト
- Instagram(4人でやっている) 700万UU (GREE日本2,500万UU)
■1995~2000年のWebを振り返りながら変化の道のりをたどる
- Windows95 デバイス(AT互換機へのシフト)、メディア(インターネット)、グローバリゼーションの変化 10年に一度の転換期
- 90年半ばのインターネットサービス
- Webアプリケーションという概念はない
- Webサイト=情報配信サイト
- Perl+CGI
- ポータル戦争 Yahoo!
■2000~2005年
- 2001年 9.11 Webエンジニアが社会に果たすべき役割とは
- インターネットのメディアとしての側面が明らかになった
- カウンターカルチャーからメディアへ
- Googleの台頭
- 設計書を書いてJ2EEで・・・の時代からエンジニアが自分の思うものを作って世に問うていく時代へ
- エンジニアが主役になってもよい
- いまでは有名になったGoogleのカルチャーも、当時は衝撃的
- もうひとつのブーム ブログ SixApart
- トロント夫妻2人がアパートで作っていたツールが世の中に広まった
- Cheap Revolution
- Solaris+Oracle=数百万円の時代
- IAサーバとかで10万円もかからない・・・
- LAMP 個人でWebサービスを公開できる時代に
- 新しいWebアプリケーションが次々と生まれる
- Web2.0とは結局なんだったのか
- サーバのコモディティ化で個人でWebサービスが作れるようになった
- 次々と新しいWebアプリケーションが出来てきた
- RoR、Ajax →Web開発が高みに登り始める
- 完璧な品質より変化に柔軟に対応する
- WebサイトからWebアプリケーションへ
■2005~2010
- ソーシャル
- Googleに正面から挑んでも勝てない
- 計算機だけで情報を整理する領域はいずれGoogleに持って行かれる
- Googleがやらないもの、その抜け道が人=「ソーシャル」
- 時代はゆっくりソーシャルに動き始める
- GoogleからFacebookへ
- 日本のインターネット=ケータイ
- ケータイのインターネットはブルーオーシャンだった
- Webサービスが、SNSが、プラットフォームに GREE、Mixi、mobage
- Web2.0群雄割拠の終わり (プラットフォームのオープン化)
- 終わりは、始まり
- 2007年 iPhone、 2009年 Android
- モバイル・ファースト
- モバイル版を先に作って、それをPC化する
- Web開発技術トレンドの変化
- スマートフォンがWeb技術の変化を促進する
- JavaScript、HTML5、mongoDB(タイムライン型に適したDB)
- クラウド、PaaS 第2世代へ Heroku、dotCloud マルチ言語、いろいろなミドルウェアに対応
- Webのまた新しい潮流
- LAMP、オープンソース、チープ →Web2.0
- ソーシャルプラットフォーム、クラウド、スマートフォン →今の変化
- 10年に一度の変化がやってきた
■時代の変化の結果としての今を、みなさんと共有したい
- 3.11 インターネット、ソーシャルメディアの役割
- それを作るWebエンジニアにできること