DX時代の人材育成を考える

一昨年くらいから翔泳社のグループ会社であるSEプラスさんで、講師を務めています。最近は、SEカレッジセミナー(ウェビナー)という1時間程度の短いセミナーも行っていて、DX絡みの内容の時にパネリストとして呼んでいただいています。

昨年の9月には北九州市のクアンドの下岡さんをお呼びしたセミナーも行ったのですが、12月に行ったセミナーのダイジェストがYouTubeのSEプラスIT教育チャンネルで公開されました。

この回のテーマは、「DX時代の人材育成を考える~ニューノーマルに必要な教育体制とは?」。

パネリストは、ベストセラー「プログラムはなぜ動くのか」の著者である矢沢久雄さん、普段はアーキテクト・PM・プログラマとして活躍されている冨原祐さん、そして私という3人と、MCを務めるSEプラスの山田さんです。

「DX人材の育成」というのは、あちこちから聞こえてくるのですが、実際にDX人材というのがどういう人なのかを答えられる人は少ないのではないかと思います。このセミナーの中で私が言ったことも、それが正解なのかは分かりません。ただ、ダイジェスト動画にも入っていますが、いろいろなセミナー、研修で登壇させていただく中で伺った声として、やはりITスキルは必要である。ということは、間違いないと思います。

では、そのITスキルとは何なのか。私は、こう考えています。

  1. 世の中にある便利なITサービスを貪欲に使っていく姿勢
  2. その便利なITサービスがどのようにできているのかを考えられること
  3. その中の少しでもが、ごく簡単なもので良いので作ってみることができること

1から3に進むにつれて難易度が上がるのですが、まずは1と2が必要かと思います。その上で、DXは技術だけの話ではなく、会社全体を変えていく話なので、ビジネスマインドや組織を動かす力などのスキルも必要になってくるでしょう。

また、こうしたことの前段に基本的なITリテラシーが必要になりますが、それは矢沢さんの言うようにITパスポートを取ってみる(勉強するだけでなく資格という証をきちんと取ることが意識変革になるそうです)というのも一つの方法でしょう。

VIVINKOとしても「ITの価値を遍く拡げる」ことをミッションに掲げていますが、「遍く」というのはまさしく「ありとあらゆるところにいるみんな」です。DXはサービスを提供する側だけでなく、そのサービスを享受する側にもITリテラシーを求めるので、世の中全体のIT成熟度が上がっていく必要があるし、それを仕事にしていきたいと思っているのです。

そんなわけで、今後もSEカレッジのセミナーで公開できるものがありましたら、どんどんご紹介していきたいと思います。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役 経済産業省推進資格ITコーディネータ/ITエンジニア

SIerやコンサルティング会社での勤務を経て2012年に独立。2013年にアルティザンエッジ合同会社(後の合同会社井上研一事務所)を設立。2015年にITコーディネータの資格を取得し、AI・IoTに強いITコーディネータとして活動していたところ、2017年に北九州市主催のビジネスコンテスト「北九州でIoT」に当時主催していたコミュニティで応募したアイディアが入選。翌年、株式会社ビビンコを北九州市に設立し、それまでの事業を継承したほか、IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行う。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。