独自ドメインの有用性

このブログはいまのところ、レンタルサーバ会社が持つドメインのサブドメインで運営しています。サイト名ですら「コードネーム」と言っている状態で、そもそも出来て1週間も経っていないほどですから、それでも良いかと思います。

しかし、今後ちゃんと続けていくとすれば、やはり独自ドメインでやるべきではないかと思うのです。私は今まで、多くのドメインを取得してサイトを作ってきました。その経験も踏まえて、独自ドメインの有用性を考えてみました。

独自ドメインはブランディングに効果あり

独自ドメインは、覚えやすく、使ったキーワードに個性が出るという特性があります。キーワードをうまく選択できれば、ポリシーや世界観を効果的に伝えられる可能性があり、ブランディング上も効果が高いといえます。
たとえば、お菓子や車の商品名.jpといったドメインは、特定の商品をPRするために効果的です。また、商品名を決めた時点で高度にブランディングが考慮されているため、ドメインとしても優れたものになりやすいのではないかと思います。

気の利いたドメインで長く続けることによるブランディングの効果は、個人サイトにおいても期待できます。
また、同じドメインでメールアドレスが持てるのは、コミュニケーションの観点では重要でしょう(Google Appsでは、独自ドメインでGmailが使えます)。名刺に刷るにしても、人に教えるにしても、独自ドメインの方が印象が良いのではないかと思います。

独自ドメインは必ずしもアクセスアップ効果を呼ばない

新規のドメインは検索エンジンでの信頼度が低く、ピンポイントで検索されない限り、あまり上の方に出てこないのです。この点は、そのドメインを長く使うことで解消するしかないでしょう。

また、特に新しくブログを始めるような場合は、独自ドメインでやるよりも、大手ブログサービスで始めた方が良いのではないかという考え方もあります。
大手ブログサービスには、無数の人がブログを開設しているため、その中に埋没しがちです。しかし、「少なくともそれがブログであることが分かる」、「他のユーザから見て、同じブログサービスを使っていることによる親密感がある」、「ブログサービスのトップページ等からリンクされやすく、SEO上の効果がある」といった、アクセスアップを目指す上でのメリットが期待できます。

ドメインとは無関係ですが、「レンタルサーバでブログを立ち上げるよりも、大手ブログサービスを使っていた方が、いざ大量アクセスが来るようになったときにレスポンス低下に悩まされずにすむ」とdankogai氏が書いていたのは印象的でした。(それならば、独自ドメインで運用できる大手ブログサービスもあります。)

独自ドメインでは、広い目で、長い目で見たメリットを享受すべし

独自ドメインには一長一短があります。
独自ドメインを取るなら、短期的なアクセスアップを超越し、ブランディングに代表されるネット(特にアクセスアップ)に限定されない効果に目を向け、メリットを引き出す必要があるのではないでしょうか。

私自身としても、このブログのための独自ドメインを検討中です。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。