数年前、愛機といえばレッツノートRZだった。1㎏を下回る軽量、10インチの小型、Yシリーズのプロセッサながらそこそこのパフォーマンス、画面を回転させればいちおうタブレットとして使える。そして、なによりLTEを搭載している(モデルによるが、LTE非搭載のRZは買ったことがない)。
どこに行くときもRZを持ち歩いていたし、仕事にバリバリと使うメインマシンでもあった。だが、ある時から使わなくなった。iPhoneやApple Watchと組み合わせて使うならMacの方が良いし、開発の仕事に限定して考えると、やはりMacだろう(最近のWindowsは開発にも適してきているが)。一時期はSurface ProのLTEモデルを使っていたが、やはりMacに戻った。
RZに感じていた欠点はUSB-Cに対応していないことと、タブレットとして使えるといってもペンに対応していないことだ。一方、いま使っているMacBook Proはタブレットとしては使えないし、もちろんペンにも対応していない。そして、何よりLTEに対応していない。そうした用途はiPadに任せているからだ。私はiPadも長らく使っている。ある程度大きめの画面でLTEが使えるiPadは私の理想の一部を満たしたからだ。
結局のところ私のすべてのニーズを満たすデバイスは存在しない。だから、使い分けが必要になる。その時、複数のデバイスの壁を極力感じずに使い分けることができるかは重要だ。そう考えたとき、MacBook ProとiPad+Magic Keyboardの組み合わせは悪くない。
iPad+Folio Keyboardの組み合わせも悪くなかったが、Magic Keyboardになって満足度は非常に向上した。自宅にWindowsリモートデスクトップの環境があるので、そこにiPadで入れば、あたかもWindowsマシンを持ち歩いているように使える。