IT版の建築設計事務所のようなものを作りたい

Shelves in an Office
Shelves in an Office / Peter Alfred Hess

ここ数日で何回か同じようなことを質問されて、同じような話をしたので、自分の頭の整理のためにも書いておこうと思います。

会社を大きくしないの?

それは、「会社を大きくしないの?」という質問。

私はずっと、会社を大きくするつもりはないと言っています。自分が食べられれば良いとだけ思っていて、どんどん売上を伸ばして、利益を出して、大金持ちになろうとかは思っていません。

だとすると、それで良いのか、それでビジネスとしてやっていけるのか、会社としてやっていけるのかという疑問が出てくるのだと思います。

そういう疑問が出てくるのは当然のことで、私自身も疑問に思っているところはあります。会社を大きくするつもりはないけど、たしかにそれでやっていけるのだろうかと。

個人よりは少し大きいという存在感

このブログは、個人事業主として開業したときに立ち上げました。その最初の記事で、こんなことを書いています。

人との緩やかな繋がりで成立していくと思われるこれからの社会の中で、一つの結節点としての役目を果たしたいということです。
インターネットが世界中を繋ぎ、ソーシャルネットワークがネットとリアルの垣根をなくそうとしているこれからの社会では、いわゆる大企業よりも圧倒的に小さく、個人よりは少し大きな存在が、社会を動かす原動力になると思います。
Artisan Edgeは、ITという分野で、その存在の一つになりたいと思うのです。

この時から大きくするつもりはないと断言しているわけです。

IT版の建築設計事務所?

冒頭の質問に対して、私はこう答えました。

「これから絶対に人を雇わないかというと、そんなこともないかもしれない。ただ、雇うといっても若手をアシスタント的にということにしたいと思ってる。その若手が十分育ったら、自分のもとを離れて独立してほしい。で、独立後にはネットワーク的にケースバイケースで一緒に仕事が出来るようになれば、それで良い。」

こういう形の会社・組織が、ITの世界で存在しているのかは分かりません。強いていえばITコンサルタントなら、あるかもしれない。もうちょっと視野を拡げて考えれば、建築の世界で建築士の方が個人的にやっている設計事務所がそれにあたるのではないか。どこか先輩(もしくは師匠)の事務所で経験を積んで(修行して)独立しましたっていう事務所、あると思うのです。まぁ、建築の業界にはあまり付き合いがないので、本当の内情は分かりませんが。

システム内製化の支援とか

私が今までやって来たシステム開発の仕事は、基本的にはチームを組んで、プロジェクトを進めていきます。

最近は、そのチームの規模も小さいものが多くなってきているし、プロジェクトというよりは継続的な漸進開発というスタイルも増えてきているので、当社にとってシステム開発の仕事を続けていく上では、好都合ではあります。

ただ、もっとやっていきたいのは、自分自身がガンガン開発していくというより、その支援をしていく側に回るということです。

例えば、最近の企業でのシステム開発は内製化が出来るのであればその方が良いという流れになっています。多くを望まないのであれば、Kintoneのように簡単にできるような開発技術も出てきています。だとすれば、内製化できるように、そうした開発技術の使い方はもちろん、その大前提である業務プロセスの整理・改善と、ITへの落とし込み方をレクチャーし、手取り足取り教える。それでユーザ企業の社員の方で対応できるようになったら、自分は顧問的な形で必要に応じた支援をする程度になる。もちろん、Kintoneのようなものでは片付かない要件も出てくるでしょうが、その時はまた必要な支援を行う。

このサービス形態なら、自分の会社を大きくしなくても、何社かのお客様に同時にサービス提供できるでしょう。

内製化支援というのは、いま考えていることの中の1つでしかありませんが、こういう形のビジネス展開が望ましいのではないかと考えているのです。

この記事を書いた人

井上 研一

経済産業省推進資格ITコーディネータ/ITエンジニア/ブロガー。
井上研一事務所代表、株式会社ビビンコ代表取締役、一般社団法人ITC-Pro東京理事。
北九州市出身、横浜市在住。 AIやIoTに強いITコーディネータとして活動中。著書に「初めてのWatson」、「ワトソンで体感する人工知能」など。セミナーや研修講師での登壇も多数。

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