よりパワフルを求めてLet’s note XZ6へ

Surface Goとの蜜月が続いていたのですが、ここにきて気になったのは、やっぱりSurface Goのちょっと非力感です。Pentium GoldというCPUは悪くはないんだけど、ちょっとワンテンポ遅れる気がして。いや、それは最初から分かっていたのだけど。愛情があれば乗り切れると思っていた。しかし、TensorFlowでゴリゴリみたいな仕事があって、最初はIBM CloudでやっていたからローカルPCのパワーなんて関係なかったものの、いざMacBook Proでやってみたら、クラウドより早いじゃんということが分かった…。やっぱり、ローカルPCにもパワーは必要なんだなと痛感。

それなら、MacBook Proとよりを戻せばよいのか?いや、違う。過激なLTE主義者として、そこそこのタッチペン手書きメモ愛好家としては、LTE搭載もタッチペンどころかタッチパネルすらも無縁のMacBook Proには戻れない。パソコンとタブレットが一緒になっていないと家庭不和に陥るといっても過言ではないので<過言だよ、どうにかしないといけない。

私が必要とするPCの条件

ということで、PCに必要な条件というものを考えてみました。

  • LTEを搭載していること(もうWiFiスポット探しやテザリングは御免だ!)
  • タブレットになること(クラムシェルオンリーだと使用シーンが限定される)
  • タッチペンで手書きメモが取れること(たまにはアナログ脳を動かさないといけない)
  • パワフル(この際、すべてを1台にまとめたい)
  • 最近のTensorFlowが動く(GPUまではいらないが、Intel AVX2には対応すること)
  • 寝モバにも対応できる(寝ながら電子書籍を読みたいの)
  • USB-Cを搭載していること(できればUSB-PDでの充電も)
  • 自宅では大型ディスプレイと外付けキーボード&マウスで使いやすいこと

結構、条件ありますね。

まず、LTE搭載の2in1 PCというのが必須条件なので、価格コムで調べると、数多あるPCの中から9割方は振り落とされます。残ったのはあっという間にこれだけ。

  • Panasonic CF-XZ6
  • Microsoft Surface Pro LTE Advanced
  • HP Envy X2
  • Lenovo ThinkPad X1 Tablet
  • SONY VAIO A12

たぶん、これくらいしかないわけです。Intelのモバイル向けCPUは、TDPが15WのUシリーズと、4.5~5WのYシリーズが主流で、Yシリーズは以前はCoreMと呼ばれていたもの。当然、YシリーズよりはUシリーズの方が発熱量が多い分だけ性能も良いわけですが、この中でUシリーズに限定するとCF-XZ6、Surface Pro、ThinkPad X1 Tabletが残ります。この1台にすべてをまとめられるパワフルさが今回の条件なので、Yシリーズは今回は無し。

USB-Cを搭載しているのはCF-XZ6とThinkPad X1 Tabletですが、USB-PDに対応しているのはThinkPadのみ。しかし、そのThinkPadは13インチディスプレイで寝モバにはちょっとデカすぎるかなぁと。

Let’s note XZ6(CF-XZ6)に落ち着く

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というわけで、これになったのでした。もともとCF-RZ6を使っていたのでLet’s noteは好きなんです。IT界隈ではMac派ばかりですが、最近IoT界隈に行ってみるとLet’s noteが多いんですよね。なぜか。ビジネス界隈で多いのは知っていたけど。やはり、ハードウェアとしての安心感とインタフェースの多さが功を奏しているのでしょうかね?

先ほどの条件に当てはめてみると、こんな感じ。

  • LTEを搭載していること →〇 Surface Goより接続が速い気がする
  • タブレットになること →〇
  • タッチペンで手書きメモが取れること →〇 しかもタッチペン標準添付
  • パワフル →〇 Core i5-7200U(2Core, 2.5GHz, Turboboost 3.1GHz)
  • 最近のTensorFlowが動く →〇
  • 寝モバにも対応できる →〇 タブレットはバッテリーLで665g
  • USB-Cを搭載していること →△ USB-C搭載だがUSB-PD未対応
  • 自宅では大型ディスプレイと外付けキーボード&マウスで使いやすいこと →〇

2点、補足します。

タブレットが軽い!

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Let’s noteのブラックモデルはスペックが良い証なのですが、XZ6ではLTE搭載とLバッテリーによる電池もちの良さが特徴。標準のシルバーモデルだとSバッテリーで560gなのですが、タブレットだけだとバッテリーが4.5時間しかもちません。一方、ブラックモデルではLバッテリーで665gありますが、バッテリーが9時間もちます。キーボードベースを組み合わせると、なんと18.5時間のロングライフ!

それはさておき、665gという重さはどうなのか?という話です。Surface Go LTE Advancedが532gなので133g(25%)の重量増!しかし、これが同じ12インチのSurface Pro LTE Advancedだと812g(52%増)になりますし、ThinkPad X1 Tabletでは890g(67%増)!さすがのLet’s noteで軽さは抜群です。12インチで、しかも狭額縁ではないので寝モバで持ちやすいとは言いませんが、不可能ではないサイズ感はキープしています。ちなみに、電車の中では縦持ちくらいが周りの迷惑にならなさそう。

自宅ではデュアルディスプレイ!

XZ6を買うにあたって最後のダメ押しとなったのは、こちらの記事でした。

サポートに来てくれた仲間との打ち合わせはダイニングで行うが、着脱式の2in1タイプがこのとき便利だと言う。ディスプレイや電源といった配線はキーボードにつないだままで、タブレット部だけを持ち出すことができるからだ。

そうか、Let’s noteはパソコン!!という思い込みがあるから、キーボード部分まで込みで考えていたけど、あくまでタブレットがメインで、キーボード部分(キーボードベース)は自宅据え置き用のポートリプリケータなのだと捉えれば、自宅では外部ディスプレイとデュアルになるし、キーボードやマウスは外付けで好きなものを使えばよい。

もちろん、キーボードベースを持ち出すことが多いとは思うのですが、自宅での使用シーンが明らかにイメージできたのです。

ちなみに、この記事はこんな環境で書いています。思いどおり!

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ということで、どうやらこの環境にすべて統合できそうな手ごたえを感じてきました。

他にもいくつかやったこと、買ったものなどあるので、記事を分けて書いていきます。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。