24年前のSOHOなんとか7ヶ条とリモートワークに適したパソコン

今から24年前、1996にアスキーから出た船田巧さんの「自由な仕事と稼げるパソコン」は、私のガジェット観と、ある意味で仕事観を形作った古の名著です。
このブログでも、何度か紹介しました。

おそらく、もう手に入らないのが残念ですが(古本を探せばあるかも)、私は随分前に自炊してPDF化してあるので、いつでも読めるのです。
で、久々に読んでいるのですが、「SOHOなんとか7ヶ条」が書いてありました。

SOHOなんとかは、信頼性が高くなくてはならない
SOHOなんとかは、仕事に必要十分な性能と機能をもってなくてはならない
SOHOなんとかは、健康に害のないものでなければねらない
SOHOなんとかは、個人で買える値段でなくてはならない
SOHOなんとかは、なるべくコンパクトでなくてはならない
SOHOなんとかは、手離れがよくなくてはならない
SOHOなんとかは、ある程度見た目がカッコイイものでなくてはならない

SOHO、懐かしいですね。Small Office Home Office。当時は個人が自宅や別に借りた小さなオフィスで仕事をすることが徐々に一般化してきた頃で、この本もそうした人たちに対して向けたものといえるでしょう。で、そのSOHO向けにパソコンやら周辺機器やら家具やらが「SOHOなんとか」として出始めて、その選び方としてこの7ヶ条が紹介されています。

SOHOなんとか7ヶ条をリモートワーク時代に当てはめる

SOHOなんとか7ヶ条は、今のリモートワーク向けとパソコン選びにも活用できるのではないかと思いますし、この間導入したMacBook Pro 13インチ 2020年モデルの評価もしてみました。

信頼性が高くなくてはならない

壊れない、止まらない、データが飛ばない(バックアップを取っておく)。
仕事の締め切りが明日だという時に、パソコンが理由で締め切りを守れないという事態に陥らないこと。それが重要です。

MacBook Proはどうかというと、いままでの経験で言えばそれほどトラブルに見舞われるマシンではないかなと。Appleデバイス全体での経験では、一度、MacBookの12インチモデルの充電ができないという事態に見舞われたことがあったのですが、それはUSB-Cポートが1つしかないというのが原因でもありました。MacBook Proは4ポートがあり、仮に1つのポートがダメになっても、他のポートでしのげる可能性があります。

また、Appleのサポートをしている店舗は東京都心だけでなく、ある程度の地方都市なら存在するので、その点での安心感もあります。

仕事に必要十分な性能と機能をもってなくてはならない

最高の性能でなければならないのではなく、必要充分な性能です。ただ、基本性能は簡単には変更できないので、そこは重視する必要があります。

今回のMacBook Proは、今後数年を見据えて32GBのメモリと2TBのSSDを搭載したCTOモデルを選択しました。メモリとSSDはまさに基本性能であり、MacBookシリーズをはじめとする最近のパソコンは、後で性能アップというのがほとんど不可能なので、基本性能については最初から盛った構成にしておいた方が良いでしょう。

健康に害のないものでなければねらない

仕事に使うということは長時間使うということになるので、健康を害するようなモノを使うのは良くありません。この本には時代背景もあって液晶ディスプレイの善し悪しが説明されていますが、いま売られているようなものであれば、その辺の問題は少ないかと。

それよりも、机や椅子の高い低いの方が重要かと思います。その点はこの本でも触れられています。

個人で買える値段でなくてはならない

SOHOで使うパソコンが個人で買うものなら(リモートワークだと会社からあてがわれるパターンもあると思います)、個人で買える値段である必要はあるでしょう。

ただ、この7ヶ条は順番も重要で、値段は信頼性、性能、健康の次に置かれています。つまり、信頼性が高く、性能が必要充分なパソコンのなかで(先述のとおり健康は現在売られているパソコンであればそれほど問題ないでしょう)、値段について見るということです。

MacBook ProのCTOモデルとなると、なかなか安価というわけにはいきません。軽く30万円を超えて、Apple Careも付けると35万円も超えていきます。ただ、3〜4年使うなら月に1万円くらいということになるので、きちんと稼げば元は取れるはずです。

なるべくコンパクトでなくてはならない

Home Officeだと家に置くものなので、あまり大きなものは避けたいところです。ただ、優先順位としては5番目。この本でも「大は小を兼ねることは良くある」と書いてあります。

私はMacBook Proだと13インチモデルを選択していますが、これより小さいものは現状MacBookシリーズには存在せず、Windows PCを含めるともっと小さなものはありますが、あまり画面の小さなものは仕事のパフォーマンスが落ちる可能性があるので、13インチくらいがちょうど良いかと思います。

また、MacBook Proの13インチモデルはいまのところ、それほど狭額縁というわけではないし、1.4kgという重量も軽くはありませんが、リビングで仕事をするにしても、持ち歩いてカフェで仕事をするにしても充分なコンパクトさではあると思います。

手離れがよくなくてはならない

この本で手離れが良いというのは、買ってきてすぐに使えるという意味です。安定して作業するための環境構築にあまりに時間がかかり、仕事の時間が削られるようだと本末転倒でしょう。

MacBook Proはユーザーも多く、充電器やHDMI出力などに対応したUSB-Cハブも最近は手に入りやすいといえます。また、開発の用途ではデファクトスタンダードといえるマシンなので、環境構築も比較的簡単に行えます。

ある程度見た目がカッコイイものでなくてはならない

SOHOに置くモノは自分のモノであり、自分で選べるモノだから、ある程度カッコイイものである方が、仕事に向かうテンションが上がるということです。

この点ではMacBook Proに文句が付くことはないでしょう。特に2016年以降のUSB-C搭載のモデルは惚れ惚れするほどカッコイイ。個人の好みもあるでしょうが、スペースグレイの精悍さも良いし、多く流通しているので専用のケースやシールなども豊富です。

ということで、7ヶ条を当てはめてみると、MacBook Proはかなり優れた選択というように感じます。
皆さんも、是非、この7ヶ条でリモートワークに対応したパソコンを選んでみると良いのではないでしょうか。

この記事を書いた人

井上 研一

経済産業省推進資格ITコーディネータ/ITエンジニア。株式会社ビビンコ代表取締役。コールセンターへのAI導入プロジェクトに参画したことをきっかけに、AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。株式会社ビビンコでは、IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。