ThinkPad X40のリカバリ

この1週間、我が愛機ThinkPad X40(初期型)のリカバリをやっていました。
購入したのが、もうすっかり型落ちになった、去年の3月。
購入当初に何だかんだとやった後は、つい先週まで、1年以上、再インストールなしでやってきました。

そして、今週になって、SE稼業からも足を洗うことだし、もうOracleとかEclipseとか不要だなぁと思い、この際だから、綺麗さっぱり出直そうと思ったわけです。
ここからが、どつぼにはまり続ける日々。
結局、再インストールを始めて、3日目にして、ようやっと、何とかなったのです。
その顛末をば。

私のThinkPad X40は、古い機種ですから、HDDのHPA領域にDisk to Diskリカバリ用のファイルが保存されています。
しかし、HDDが20GBしかないことから、HPAだけで4GBくらい食ってしまうのが惜しくなり、買った最初のころに、削除しました。(もちろん、そのファイルはDVDにバックアップしてあります。)
だから、まず、そのHPA領域を元に戻すところから、始めなければなりません。

(前提)ちょっとした勘違いで、HDDはFDISKをかけてしまっていて、そもそもHDDから起動できません。

1.とりあえず、近くの書店でKNOPPIX 4.0の入った書籍を買いました。

2.書籍に付属のKNOPPIX 4.0のDVDを使い、とりあえずX40を起動します。

3.KNOPPIX上でFDISKを使い、EXT3パーティションを8GB、SWAPパーティションを256MB、FAT32パーティションを4GB確保します。(HDDの最後の数GBは空き領域にしておきます。←ここにHPA領域が復元されます。)

4.knoppix-installスクリプトを起動し、HDDにKNOPPIXをインストールします。Debian形式でのインストールをやりました。(GRUBも導入し、HDDから起動できるようにします。)

5.HDDにインストールしたKNOPPIXで起動し、HPA領域のバックアップを保存してあるDVDをマウントし、HDDのFAT32パーティション(あらかじめフォーマットしておきます。)にコピーします。

6.再起動して、青いAccess IBMボタンを押して、IBM Predesktopを起動。Factory Restoreを選択します。

7.Factory Restoreは、HPA領域がないことを悟ると、DOSプロンプトに落ちます。

8.DOSプロンプトで、おもむろにd:recoveryfwrestor file=c:imgset。(5.でコピーしたFAT32パーティションがCドライブ、バックアップファイルの名前がimgsetだとした場合。)

9.引き続き、DOSプロンプトでFDISK。HDDのすべての領域を削除します。FDISK /MBRして、KNOPPIXインストールの残骸を消します。

10.再起動して、再びIBM Predesktopに入り、Factory Restoreを選択。(ちなみに、Factory Restoreの画面が表示されたところでF3を押すと、DOSプロンプトに落ちます。覚えておけば、何かのときに便利!)

11.今度はHPA領域があるので、リカバリが始まります。

めでたし、めでたし。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。画像認識モデルを活用したアプリや、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」の開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。