Intel HD GraphicsでWindows 10がVIDEO_TDR_FAILUREになる場合の対応

購入編と組み立て編で書いたように、ShuttleのXH97Vというベアボーンを使ってPCを組み上げ、Windows 10で運用しています。

XH97Vはビデオカードを挿す場所がないので、グラフィックはCPU内蔵のGPUを使うしかありません。私の場合は、Pentium G3258を使っているので、Intel HD Graphicsの無印となります。
XH97Vでは、Intel HD Graphics 4600を搭載しているCPU(Core i7 / i5 / i3の一部)なら4Kでの表示が可能なので、それを使っている人も多いでしょう。

VIDEO_TDR_FAILUREが起きる

Pentium G3258でも特にパフォーマンスは問題なかったので、そのまま運用するつもりでいたのですが、困っていたのは1日に1~2回程度、VIDEO_TDR_FAILUREが起きてWindows 10が落ちてしまうこと。

これはなかなか問題で、特に動画を再生している時に起きやすいので、GPUに負荷がかかりすぎているのだろうか?とか、もしかしてIntel HD Graphics 4600なら問題ないのか?とか思って、それを口実にCore i5買っちゃおうかとか考えたのですが。。。

That “igdkmd64.sys” is related to Intel HD Graphics 4600 Kernel Mode Driver. For me it looks like “igdkmd64.sys” file is corrupted.

例えば、こちらの記事のようにIntel HD Graphics 4600でも起きるようなのです。

ドライバのアンインストールではダメ

上記の記事では、解決策としてIntel HD Graphics 4600ドライバのアンインストールであると書いてあります。
私の場合なら、Intel HD Graphics(無印)ドライバのアンインストールですね。

でも、これは上手くいきませんでした。ドライバをアンインストールしてWindows 10を再起動すると、また同じドライバがインストールされてしまうのです。これでは元の木阿弥。

ちなみに、インストールしてあるドライバのバージョンは、10.18.15.4256です。

intel_hd_graphics_092215_101021_AM

解決策はドライバの無効化

解決するのは簡単でした。アンインストールで再度インストールされてしまうのなら、無効化すればよいのです。

intel_hd_graphics_disabled

ドライバを無効化しても大丈夫なのか?と思いますが、大丈夫です。

ドライバ無効化のあと再起動すると、1024×768の解像度で表示されてしまったのですが、1920×1080に再設定するときちんとその解像度で表示されるようになりました。(1024×768が推奨の解像度になってしまったようです。でも推奨はあくまで推奨でしかありません。)

ドライバの無効化をやってみた後、丸1日経過しました。動画の再生も同じ頻度で行っていますが、いまのところVIDEO_TDR_FAILUREは起きていません。

おそらくドライバのバグが問題なので、Intelからバージョンアップ版が提供されれば、またIntel HD Graphicsドライバを試してみようと思います。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。