日刊工業新聞の産業春秋に掲載されました

日刊工業新聞のコラム「産業春秋」(2022年1月21日)に、ゆめかなITスクールのことが取り上げられました。

子どもが家族の世話を日常的に担うヤングケアラーが増えている。企業経営と縁遠いようだが、研究所をはじめ北九州市の中小企業3社は「ゆめかなITプロジェクト」でヤングケアラーのITスキル習得を支援する。

メンバーでシステム開発のビビンコは、妹の介護のため高校を中退した18歳の青年にプログラミングを教えている。「私自身が中学時代に不登校を経験したから、生活の糧を得て、社会とつながる大切さはよくわかる」と社長の井上研一さん。

私のところにも日刊工業新聞の記者さんから電話取材があって30分くらいお話したのですが、ゆめかなITスクールの説明会には社会人の方、学生さん、小中学生とその親御さんなど様々な方がいらっしゃいます。その中には記事にあるような境遇の方もいます。
どんな方であれ、ITを学びたい、プログラミングを学びたいという方ならば、来る者拒まずで行きたいと思いますし(私の時間の制限はありますが・・・)、やるからには真剣に学んで欲しいなとも思います。

ただ、特に何らかの理由で社会から少し離れているタイミングにいる方であれば、なおさら・・・という思いもあります。
私自身が不登校(登校拒否)であったことは前にも触れたのですが、そんな私がいま、こうやって仕事できているのは(今日は千葉にいて、これから専門学校の授業に立つところです)コンピュータがあったからです。
もちろん、好き嫌いがあるので、コンピュータやプログラミングが好きだ!となってもらわないと、なかなか私の出番はやってこないのですが。

少なくとも私はコンピュータが好きで、そのお陰で生活の糧を得て、社会とつながることができました。そうなる可能性の方がいるならば、できるだけ力になりたいと思っています。

あと、記者さんとはSDGsの話もしました。SDGsというと環境問題のことだろう・・・と思われているようですが、SDGsの17のゴールには「質の高い教育をみんなに」とか「働きがいも経済成長も」といった環境以外の分野も入っているのです。
このITスクールの活動は、まさにそれだと思います。

ゆめかなITスクールのプログラミング講座は、先週土曜日についに本格開講しました。しっかりと卒業生を送り出せる教育を行いたいと思います。

日刊工業新聞 承認番号N-22021003

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。