独立10周年

今日、7月7日は私の独立記念日です。2012年7月7日に「Artisan Edge」の開業届を出したのが、始まり。
だから、今日で10周年なのです。

その翌年、2013年7月5日には法人化してアルティザンエッジ合同会社を作りました。
本当は7月7日に揃えたかったのだけど、その日は日曜日だったので、7月5日の金曜日に法務局に会社設立登記の書類を持っていったのですね。

フリーになったのも、会社を作ったのも、たまたまのタイミングや人の勧めによるもので、「時の運」とか「お陰様」という言葉でしか言い表せないような独立だったと思います。そして、それが10年続いたというのもお陰様ですね。そうとしか、言いようがない。本当に、感謝するしかありません。

いま、やっている株式会社ビビンコは、アルティザンエッジ合同会社の系譜にある会社ではありません。アルティザンエッジは後に合同会社井上研一事務所になって、その後で法人としては解散しています。
だけど、2020年に北九州にUターンしてから、ビビンコは私の一人会社になりましたし、結局、アルティザンエッジ時代に戻ったのです。それが良いことなのかは、微妙なところだなとは思っているのですが。

このブログに書いてあること(その独立の2012年7月7日以来の記事を集めてあります)を振り返ると、結局のところ、自分の軸は何ら変わっていないのですね。(だから、ビビンコは大きくならないのでしょうが・・・。)

人との緩やかな繋がりで成立していくと思われるこれからの社会の中で、一つの結節点としての役目を果たしたいということです。
インターネットが世界中を繋ぎ、ソーシャルネットワークがネットとリアルの垣根をなくそうとしているこれからの社会では、いわゆる大企業よりも圧倒的に小さく、個人よりは少し大きな存在が、社会を動かす原動力になると思います。
Artisan Edgeは、ITという分野で、その存在の一つになりたいと思うのです。

ずっと、こんなことを書いているし、ビビンコの今の会社情報にも、こんなことを書きました。

VIVINKOは大きな組織になることを選びません。ニューノーマルの時代では、今までよりもなお「個の力」と、その「緩いつながり」が大きな存在になると考えているからです。VIVINKOは、その緩いつながりの中で縁の下の力持ち(「ビビンコ」は北九州の方言で「肩車」という意味です)になります。

何にも変わっていない。

しかし、時代が徐々に変わってきて、私の思いが実現しやすくなっているのではないかと思っています。
北九州地域の3企業で運営している「ゆめかなITスクール」などはその成果だと思いますし、こうした活動を今後も拡げていきたいのです。

最近の流行言葉で言えば「Web3」というのがあります。Web 2.0がもてはやされている頃に、随分その煽りに乗った私なのですが、結局はそういう時代になったのではないでしょうか。その次のWeb3はWebの技術というよりは社会のあり方というか、会社というものの形というか、お金の回り方というか、そういう概念だと思います。やはり、大企業を前提としない考え方でしょう。

これから、また新しい10年が始まります。10年経ったってまだ50代前半で社会人人生はまだまだ続きそうですが、自分の軸となる考え方をしっかり見ていきながら、引き続き頑張っていきたいと思います。

そんなこんなで、このブログのタイトルを10年前に始めた、artisan edge thinkingに変えて(戻して)みました。

ちなみに、10周年記念で一つパソコン(Mac)を買いました。またか!!

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。