ITコーディネータ協会の「生成AI活用座談会」に登壇しました

昨日は、ITコーディネータ協会(ITCA)主催の「生成AI活用座談会」にパネリストとして、登壇させていただきました。

昨年10月にITCAライブセミナーに登壇し、生成AIを含むお話をさせていただいたのですが、そこでもご一緒したITコーディネータ沖縄の浜田茂治氏、そして広島大学大学院の特任教授などを務められている梶川祐朗氏と私の3人がパネリスト。モデレーターとしてITCAの野村会長という顔ぶれでした。

私からはITコーディネータ兼ITエンジニアという立場から、生成AIの業務システムへの組み込みという観点で発言しました。
いまはチャットベースでの活用が中心ですが、業務導入が本格化すると、システム組み込みは一般的になると思います。

Webinar形式での開催だったため、参加された皆さんのお顔は伺えなかったのですが、100人を超える方が参加されたとのこと。ありがとうございます。
質問もたくさんいただいて、私を含むパネリストが四苦八苦しながらお答えしたというのが正直なところかと。(特に私は・・・。)

AIが生成した文章等の商用利用の可否と、著作権についてのご質問がありました。
商用利用は可(使用するサービスによるもののChatGPTなどは可)、著作権は生成物を使う側の責任というのが基本的な回答ですが、その際に追加でお話ししたのは、Microsoft Copyright Commitmentについて。

マイクロソフトは新たに Copilot Copyright Commitment を発表します。Copilot サービス、そして、それが生成する出力結果を、著作権に関するクレームを心配することなく使用できるかどうかというお客様の疑問に対して、マイクロソフトは単刀直入な回答を提供します。それは、「はい、使用できます。そして、万一、著作権上の異議を申し立てられた場合、マイクロソフトは法的リスクに対して責任を負います」というものです。

昨日の最後にお話ししましたが、生成AIで生み出された目から鱗が落ちるサービスは、もうない。というか、既に目から鱗が落ちすぎて、大抵のことには驚かなくなりました。それでも、おそらく想像を超えるようなAIモデルやサービスが今後も出てくるでしょうし、一方で、業務システム組み込みや、著作権絡みの話など、実用に向けた話も今後どんどん出てくるでしょう。

この座談会は継続してやりたいという話も出ているようですので、私も情報収集を怠らず、生成AI技術の進歩についていきたいと思っています。

ITCAの皆さん、パネリスト、モデレータの皆さん、そしてご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。